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plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

季節外れに暖かい日の上空

2005年02月19日 | アメリカあれこれ
夕暮れと言うにはやや早い頃合いの空を眺めるのが好きだ。その際、雲が無いといけない。360°全て真っ青!というのも好きだけど、そういうのはもっとだだっ広い所で見たいなぁ。

斜めになってきた日の光を受けた雲は、往々にしてくっきりとした光のコントラストを映し出す。それが良い。今の天気は?と訊かれれば「曇り」なんだけど、上には真っ青な空がある、とか「晴れ」なんだけど空の一部をだけ覆っている平べったい雲の下はどう見ても灰色の曇り空、とか。

相反する現象が、スケール大きく同居している。これを上手く写真にするのは楽じゃない。こちらの携帯についているような、1メガピクセル程度のなんちゃってカメラでは特に厳しい。でも余りにお手軽だったから撮りました。

仮に激しいコントラストを上手く描写できても、それだけでは自分の感じた全てはまるで伝わらない。立ち止まってまでして風景を見る時、人はランダムにあらゆる想い出を頭でスキャンし、もう一回風景を見る、またスキャン、見る・・・瞬時にこの「往ったり来たり」をして、風景と想い出を「ひとつ」として感じ取るから。

僕にとって夕暮れ前の空を見て感じるのは、「一日の活動を一端でも終えて、家に帰り、飯を食う。」という事。今まではいつも夏に印象深い光景があった。日中明るい分だけそれがいきなり翳る時は歩く脚を止めて立ちすくむこともあったりして。

2月中旬というのに、外で手袋も帽子も要らないほど暖かい日が続いている。冬なのにこんな良い空を見られた。刻一刻と変わっていき、一ブロック先の郵便局に着いた頃にはもう水色の空は無かった。