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plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

或るお父さんの一生

2005年02月20日 | 音楽
去る日曜日の午後、中距離列車に乗って、友人の父君を追悼する会に出席した。ご本人にお会いしたことは無いのだが、その友人とは同じ店で毎週月曜日R&Bやfunkを7年以上一緒に演奏した仲なのだ。その他様々な所でも演奏したし、共通の友達が多いから、仕事以外のつき合いも多い。

隣りのコネチカット州での追悼会は、借り切られたホテルの一室で淡々とも言える雰囲気の中で行われた。故人を偲ばせるのは、テーブル上の数点の写真と、スライド画面に次々と映し出される映像。友人は間違い無くこの父君に似ている。

この故人は若干24歳でピアニストとしてカーネギーホールで華々しくデビューしたものの、当時は不治の病だった灰白髄縁を患い、プロとしての演奏活動を断念せざるを得なかった。しかしまるでそれをバネにしたかのように、作曲家、クラシック音楽の評論家として生涯精力的に活動されたそうだ。

と同時に、6人の自分の子供と、なんと11人の養子を育てたのである。"Because they need a home" と思い、数十年間に渡り、17人の人間を夫婦二人だけで育て上げた。

一度も出会ったことが無い人だが、関わってきた人達の話だけを聞いていて、これほど何かを想ったことは無い。眼に見えるもの、耳で聴こえるもの、鼻で匂うもの、皮膚で触れるもの以外に、この世には人から人へ伝わるものが満ち溢れている。

私の町のインスタント食品事情 其の二

2005年02月20日 | 食生活
一昨日の夕方、自宅から数ブロック離れた肉屋で仔牛と豚のソーセージを購入。おが屑がバラまかれた店内=肉倉庫は、入った途端家畜肉の強烈すぎる臭いが体中にこびりつく。がっちりしたイタリア系のおっちゃんに、「はぁよーどーいん?」と言われつつ向かったレジの脇では、血の染み付き割烹着を着た、痩せぎすで隙っ歯のおやぢがしょーもない事でケタケタ笑っていた。

現在ニューヨーク市クイーンズ地区に住んでいるわけだが、持ち帰り後ほぼ即食べられる食品に結構恵まれている。イタリア系チョップショップ(精肉店)からはステーキ肉、ハム・ソーセージ等。何せ焼けば食えるだから、もうこれはインスタントでしょう。それとチーズ。そのままワインのつまみである。これ系の店はニューヨーク中にある。マンハッタンのHell's Kitchenに住んでた頃も良くお世話になった。

ギリシャ系食料品店からは、タラモサラタ、キュウリ、ニンニクなどのディップ、鯖、鰯等の油漬け(アンチョビも含む)、フェタ等のチーズ、各種オリーヴの実。ポケット形でない、厚めのピタブレッドがあれば、充分満腹になる。お気に入りのタイタン・フードでは自家製菓子類が充実、行くといつもバターと砂糖と卵が混ざった匂いが駐車場を包み込んでいる。

地下鉄で5分ほどの所にだったらインド、中国、韓国のスーパーが密集しているので、野菜・果物・東洋の惣菜は大抵揃う。インド系スーパーの苦瓜は中国のより、沖縄のに近い。

日本食品は、ちょと距離あるけど、運動がてらに徒歩15分、コンビニ・ファミリーマーケットから。(ファミリーマート、ぢゃないのがアストリアならでは)ここでは本物のインスタント食品が手に入る。中華三昧、赤いきつね等々。冷蔵セクションにはばってら寿司もある・・そのまま食べられるからインスタント食品か?値段が・・冗談では無い。

私の町のインスタント食品事情 其の一

2005年02月20日 | 食生活
珍しく昨晩と一昨日の晩、と二日続けてオフだった。夕食は各々ワインとソーセージ、ビールと餃子、とシンプルなメニュー。しかしこの二品、酒のお供という点以外は結構性質が異なる。

ソーセージは、僕にとっては限りなくインスタント食品。餃子も以前は出来合の冷凍モノを愛用してたが、昨年(だっけ?)のゴミ大根餃子事件以来、全ての冷凍餃子とおさらばした。

てな訳で昨晩の餃子は手作りだったのである。前回は皮まで手作りにしたが、今回は差し迫る餃子コンベンションに先だっての準備会合だった都合上、泣く泣く既製の皮を使用した。(はぁ?)中身は、豚挽き、ニラ、醤油、以上。ほんっとにこれだけ。あっもう一つ食材があったけど、ま、これはコンベンションで発表するってことで。

餃子、自分のデフォルトは豚、ニラ、白菜或いはキャベツ(どっちかというとキャベツ)、ニンニク、ごま油、醤油だ。しかしピュアに豚・ニラだけでもメチャ旨。ニラだけでああもスパイシーになるとは・・。