音楽報告・その12：SPEEDWAY/TM NETWORK

TMのニューアルバムです。

SPEEDWAY。

アルバムのタイトルは、TMの前身となったバンド名から。あの頃目指していたもの、やりたかったことを思い出すための作品とのことです。

木根さん作曲の歌が多く、11曲中５曲が彼の作品。残りのうち３曲がインストゥルメンタル（注：10曲目の「YOU CAN FIND」は小室さんが約20年前にミュージシャン仲間の故阿部晴彦氏のために作詞した曲で、阿部氏が作曲していた曲ですが、音源が見つからなかったので、今回小室さんがインストゥルメンタルで作曲したそうな。）なので、歌としては木根さんの曲の方が収録数が多い構成です。

一番気に入った曲は、木根さん作曲のDIVING。小室さんの作詞で、サビの

くやしさのグリーン　かなしみのブルー　さよならのブラウン　えがおのオレンジ

という色をモチーフにした歌詞と切ないメロディーがよく合っていて、これにウツのボーカルが入ると完璧に私好みの一曲に仕上がっていました。

プロデューサーではなく一ミュージシャンとしてのTMのリーダー小室哲哉が「順位とか枚数は重要じゃない　どれだけ届くかが重要」と言っていたとおり、人々の（少なくとも私の）心に届く曲ばかりが収録されています（まあ元々TMは心に届く音楽ばかり作っていますが）。

ジャケットのイラストだけはいただけないですが（プログレというジャンルから見ると最高のイラストらしいですが）再結成後のTMのアルバムで一番良い作品だと思います　94年のプロジェクト終了前にファンだった人には是非聞いてもらいたい一枚です

そして今日は宇都宮隆ディナーショーに行ってきます　TMの曲はやらないみたいですが、ディナーショーって初めてなので楽しみです