2013年の「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品。
これまでにご紹介したクライマーズ・ハイやルパンの消息と同じ横山秀夫のミステリー作品です。
昭和64年に起きた未解決の少女誘拐殺人事件をベースに、警察組織内の対立や、警察と記者クラブとの対立等のほか、主人公の家族の問題等、色々な問題が同時進行して、かなり読みごたえのある作品でした。
最初の方は人間模様メインでしたが、しっかりとミステリー仕 . . . 本文を読む
友人から誕生日プレゼントにいただいた本。友人の大学時代の先輩が書いた本です。(私の弟も修習時代に面識があったそうな。)
12月にTBSでドラマ化もされた作品。
とことんポジティブな作者が困難に立ち向かう姿は、ハンディキャップを負う・負わないにかかわらず、全ての人に通じると思います。
所々にユーモアもあり、ジーンと来るシーンもあり、読了後はとても気持ちが軽くなる本でした
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映画化もされた東野圭吾作品。
近未来の日本が舞台の、DNA捜査を題材にしたサスペンス作品。フィクションですが、管理するもの・されるものという現代社会に完全に通じる構造は、いつノンフィクションになってもおかしくない構造です。というか、既にこんなことが現実に起きていてもおかしくないと思わせる内容でした。
ベースは殺人事件なので、ミステリーとサスペンスがうまく融合していて、かなり楽しめる作品でした& . . . 本文を読む
題名を目にして、まさか弟が恋愛小説を買うなんてとビックリしましたが、ふたを開けてみるとミステリー+スポーツ(青春)+友情で、恋愛要素はほんの少しだったので納得しました(笑)
ただ、ミステリー要素も結構控えめで、一番のポイントはジェンダーに関するテーマでした。最近よく聞くLGBTってやつですね。私はかなり女子力が低いことを自認しているので(苦笑)、男と女は単純に分けられないとか、メビウスの帯とか、 . . . 本文を読む
最近弟は東野作品以外購入していない模様で。出張のお供ということで、毎回分厚目の作品を購入しています。今回はこちらの作品。
帯の「兄貴、妹(あいつ)は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」というセリフが印象的なこの作品は、ミステリーを軸に恋愛と兄弟愛を織り交ぜたエンターテインメントとしてかなりハイレベルな作品でした。(案の定ドラマ化もされている模様。)
東野作品をずっと読んできたので真犯人は大 . . . 本文を読む
白夜行の続編?姉妹編?
事前にその情報を入手していたので、最初のうちは白夜行との関連性がちっとも明らかにならないので、ただ単に似た作品なだけ?と思った所へ、作品のナゾが解けると共に白夜行との関連性が明らかになりました。
例によって読了後すぐに再読しましたが、やっぱり色んなところに伏線があってさすが東野作品!と思わされました。
& . . . 本文を読む
結構前に読んだ、東野圭吾の初期の作品。登山家的には「白馬山荘」の名前にまず食いつきました(笑)もちろん私が泊まったことのあるコチラの山小屋ではなく、白馬村の架空のペンションが舞台のお話です。
謎解きも凝っていて、英語科出身者としてはなじみ深いマザーグースを題材にしていました。ハンプティー・ダンプティーとか、思わず授業で習った歌がよみがえりました
最初からちょっとしたトリックもあって楽しめました . . . 本文を読む
マスカレード・ホテルの続編、でも時系列的には前日譚的作品。短編集になっていて、山岸と新田のそれぞれの新人時代のエピソードと、二人が図らずも一緒の事件にかかわることになった「マスカレード・イブ」のほか、最後にエピローグとしてマスカレード・ホテルの事件の元となったあのエピソードが描かれていました。
主人公2人のそれぞれの新人時代のエピソードも興味深く、新田がマスカレード・ホテルで明かしていたシティホ . . . 本文を読む
同じく東野圭吾作品。というか東野圭吾の代表作ですね。こちらは弟のチョイス。
今更という感じもしますが、ようやく読みました
こちらは殺人事件の解決ではなく、カギとなる2人の人物を軸に、その周りで彼らに何らかの形でかかわった人々の視点から2人の成長というか成り行き?を追った作品。解説によると「ノワール」というブラックなジャンルらしいです。
電車内で読み終わり、まだ時間が余っていたので . . . 本文を読む
東野圭吾作品の新刊文庫。ホテルを舞台にしたホテルのフロントクラークの女性と、警視庁の刑事が主役のお話。続編も翌月発売予定で(現時点では既に発売&購入済み)「新たなヒロイン&ヒーロー誕生」とシリーズ化の予感もするので購入してみました。
殺人事件の推理の展開もテンポ良く楽しめましたが、それ以上に印象に残ったのがホテルの内部事情について。私は高級ホテルに泊まるのが好きでこれまでにも何度か泊まってきまし . . . 本文を読む
こちらも弟が購入した東野作品。これまで読んだほかの作品と比べると大分分厚く(天空の蜂並)かなり読み応えのある作品でした
「これからの13秒間は何も起こしてはならない。」という帯がインパクト大。
東日本大震災の後で読むと、ありえない設定のお話の中にもかなりリアリティが感じられるのが不思議。
これこそ映画化に最適なスケール感の話だと思いますが、震災の記憶がよみがえるなどの理由でまだまだ難しそうで . . . 本文を読む
こちらも弟のチョイス。東野圭吾の大分初期の作品です。
「スカッとだまされてみませんか」というキャッチコピーの通り、大どんでん返しが待っている作品。帯にもちょっとヒントがあったし、他の東野作品でもこのパターンがあったので、真犯人はおそらくこの人だろうというのはすぐわかりましたが、その後の展開は全く予想外で、確かに騙されましたが、スカッとかどうかは読み手次第かな・・・?
&darr . . . 本文を読む
弟が購入した東野圭吾作品。映画化もされた作品だそうです。
狂言誘拐のお話ですが、最後に意外なオチがあって、映画化されるのも納得でした(ただ、仲間由紀恵は原作のジュリとはちょっとイメージが違うような。。。)
細かく丁寧に誘拐手順を考えてあって、このとおりに誘拐実行する人いるんじゃないか?と思うほどでしたが、そんなニュースは聞かなかったので試した人はいないのでしょう。あ、でも成功してたらニュースに . . . 本文を読む
海堂作品の最新文庫本です。
3部構成で、町の診療所&検疫所、大阪地検、大阪府知事にそれぞれ主役を置いて話が展開します。
主題のキャメル・パンデミックは、当時私は入院中でテレビを見ていなかったのであまり記憶にありませんが、飛行機での水際防止作戦などが取られた新型インフルエンザの流行を題材にしたようです。
霞が関の情報統制など、ほかのどの作品にもましてリアルっぽさを感じる作品でした。特に村雨府知 . . . 本文を読む
コチラの記事で触れたとおり、原作を読みました。とても読みやすい文体で、描写もしっかりしていて、思わず2度続けて読み直してしまいました
活字嫌いで、新田次郎の山の本でさえ2~3ページでギブアップしてぐっすり眠りこけてしまう私の母でさえ、快調に3章ほど読んでしまったほど。(その後はしばらくお休み中のようですが・笑)
映画とは全然違う、奥秩父が舞台の話です。映画にするには地味な山域ですが、アズマシャ . . . 本文を読む