朝井まかてさんの
「グッドバイ」を読みました。
題名からイメージしたら、
現代の小説のようですが、
実は、幕末から明治にかけての
長崎を舞台にした小説です。
漫画大賞受賞作品の
「ニュクスの角灯(ランタン)」を
友達に勧めたら、その読後に、
同じ時代の小説だよって
この本を薦められました。
表紙に描いてあるのはお茶畑。
その時代に活躍した女性商人で
日本茶輸出貿易の先駆者、
大浦慶さんを描いています。
私も長崎出身ですから、
地元の歴史には興味津々…
特にお慶さんについては、
伝記を読んだりしていて、
小説も読んでみたいと思っていました。
お慶さんが家業の油屋を継ぎ、
女性への偏見にも負けず
お茶の貿易を始め…
頑張って大成功した後、
人を信じて騙されてどん底まで落ち…
それでも諦めずに這い上がる姿を
すごく丁寧に描いてありました。
トーマスグラバーや、岩崎弥太郎、
坂本龍馬などの幕末の志士達も登場…
読み応えのある本でしたが、
大河ドラマ「龍馬伝」や「青天を衝け」
「ニュクスの角灯」等のおかげで
登場人物もだいたいわかり、
興味深く読むことができました。
大浦慶さん、すごい人です!
改めてその意志の強さ、
生き方に感動!
薦めてくれた友達に感謝です。