いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

「修復家だけが知る名画の真実」 吉村絵美留

2006-01-21 23:42:12 | 絵本以外の本
修復家だけが知る名画の真実

青春出版社

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この作者さんの名前は「よしむらえみいる」さんと読む。男性で、絵画の修復家で、このお名前は本名なのだそうだ。洋画家の息子さんなので、こういう名前をつけられたのかもしれないが、修復家にぴったりの名前だなと思う。

絵の修復作業というのは、化学やその他たいへんな知識がないと出来ないものなのだと初めて知る。私自身絵を描くのだが、その絵が何年何十年先にどのようになっていくかとか、そんな深いこと考えて描いてないわけで(ずっと無名の人は考える必要もないのだが)、それを後々修復するとなるとこんな大変なことになるのだな。

「気まぐれ美術館」で洲之内徹が、信じられないような乱暴な修復をする人の話を書いていたが、本物の修復家の作業はたいへんな手間と時間がかかっている。どちらかというと化学者みたいな感じだ。

しかし昔は自分も油絵を描いていて、確かに乾くのが遅いということはわかっていたが、完全に乾ききるまで何年もかかったりするとは知らなかったな。

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