いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

雷鳴

2007-06-10 00:28:40 | 自由詩
ひどい雷の翌日は
からりと晴れたりするのかと
勝手に思っていたのだが
どうもまだ続編があったようで
亀の水槽を掃除している最中に
また空がうなり始める
水槽に入れる
大小いくつかのレンガを
タワシで洗っていると
ぽつぽつ雨粒が落ち始め
すべて完了する頃には
またしても土砂降りに突入
ベランダの排水口が
排水しきれず
ベランダに置いた
105円のサンダルが
ぷかぷか浮かんだまま
ゆっくり流れていく
交換したばかりのきれいな水に
亀は入ろうともせず
私のとなりで首をのばして
窓の外を眺めている
散歩に行きたいのかな
君は雨でも平気だろう
ひどい雷が鳴っても
君はいつも
姿勢を低くしているし
でも
君の散歩につきあう私は
ほふく前進というわけにもいかない
また空が光った
ずずんと空気がうなる
君は首をすくめて
ゆっくり向きを変える
そのうち雨は上がるよ
そうしたら
散歩に行こう
お日様が沈む前に
雨が上がるといいね
君の甲羅は
お日様に当たると
きれいなオレンジ色に染まる
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