実家のある通りでは、お盆の頃には各家の前に灯篭が並べられる。これは郵便局の前あたりに置かれている大きな灯篭。久畑小唄の歌詞が書かれている。なんでも私の実家あたりのご当地ソングらしいのだが、100年以上も前から歌われていたらしい。
夜になると灯篭に明かりがともる。ちょっと疎らな感じだが、でもそれなりにきれい。
14日の夜には地区の広場で盆踊り。里帰りしてきている人がけっこう多いようで、普段は見かけない小さな子どもがたくさん。金魚すくいやかき氷、ジュースやお茶にビールもある。一番奥では、焼き鳥やソーセージも焼いておられるみたい。夫がフェロモンに吸い寄せられるオスの蛾のように、ビールの方にひらひら飛んでいく。なんと、振舞いなので無料。オスの蛾がビールから離れない。こらこら。
ここは兵庫県なのだが、盆踊りというと福知山音頭が定番。盆踊りとかフォークダンスとかが大好きなので、上手な人の後ろについて踊る。
私が京都市内からここに引っ越してきた頃は、まだまだ山間僻地という感じではなくて、食料品店もあったし、駄菓子屋もあった。理容店に美容院、たこ焼き屋まであって、週に2回は大きな移動販売車も来ていた。もちろんバスもそれなりの本数走っていたし、盆踊りも今とは比べものにならないくらい盛大に開かれていた。小学校の校庭で二重三重の輪になって、仮装踊りが何チームも参加して、名古屋の盆踊りにも負けないくらいの感じだった。
それがどんどん過疎化が進み、それでも盆踊りは開かれてはいたのだが、私が経験した中で一番悲惨だった時には、参加者が私以外に2人。輪になれませんやん。全員踊っても三角ですやん。
よくここまで盛り返したなあ。地域の皆さんがすごく頑張っておられるなあ。私のようなブログ書くくらいしか能のないにわか地域住民とはぜんぜん違う。
福知山音頭の後は、あの灯篭に書かれていた久畑小唄の盆踊り。これも上手な人の後ろにぴったりついて、ひたすら真似して踊る。ちょっと難しい動きが入る。福知山音頭の方が簡単だな。
途中でシルバーカー押した父と母もやって来て、踊るわけではないが隅の方で椅子に腰かけて踊りを見ていた。無料の缶入りのお茶をもらってきて父と母に手渡し、私は久畑小唄を踊る。夫はもはや何杯目かもわからないビールを飲んでいる。やれやれ。ビール配ってる人は私の小学校中学校の同級生なので、ちょっとなんだかなあ。
そして最後はお楽しみ抽選会。名古屋の私が住んでいるところでは、決まった額の寄付をしないと抽選券はもらえないのだが、盆踊り会場で「まだもらってない人~」とか言いながら配っておられた。父も母も夫も私も、それぞれ1枚ずつ合計4枚もらえて、そのうちの2枚が当たった。袋入りのゼリーと可愛い柄の氷嚢だった。で、はずれ券を持って行けば、かき氷や焼き鳥をもらえるからねということで、ずっと無料やったやつですやんと思いながらも、もちろん並ぶ。
楽しかったなあ、盆踊り。小学校6年生の夏休み前までは京都市内に住んでいたのだが、京都では地蔵盆というのがあって、子どものためにさまざまなイベントが用意されていた。おやつをもらえたり、ゲームをしたり、くじ引きもあったなあ。いやあ、久々に楽しかったわ。けっこうすごいわ、田舎。
もらった氷嚢はMIZUNOのではなかったと思うが、これによく似た感じのやつだった。
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