昨日、名古屋学院大学のシティーカレッジ2005というのに参加してきた。いつだったか新聞で小さな記事を見つけ、参加者を募集していたのでメールで応募してあったのだ。
なんでそんな小さな記事に目がいったかというと、講座のタイトルが「絵本のちから」だったから。ね、面白そうでしょ。で、本当に面白かった。いつも使っている小さなノートに8ページ、メモを取りスケッチもしてきた。
会場は名古屋ガーデンパレス3階の明倫の間というところ。広い。そこにずらーっと白いクロスのかけられたテーブルが並び、こんなに参加者があるのだろうかと思ったのだが、かなりの人数が来ておられた。
私のしょぼいスケッチではよくわからないのだが、天井の照明器具がどれもこれも「シャンデリアよー!」という感じでキラキラと眩しい。一段高くなった正面のステージには、これもキラキラの六曲の金屏風が立てられ、演台の横に飾られた花瓶の花も、まるでそびえ立つような生け方がされている。
講演が始まるまで時間があったので正面のステージのあたりをスケッチしていたのだが、隣の席(椅子と椅子の間は普通より広くあけられている)の人が「何をやっているのだ、こいつは」という雰囲気でちらちら見ておられた。怪しいわなあ。ニコニコしながらなんか描いてるし。
で、まず名古屋学院大学の先生方が開会挨拶やら講師の紹介やらをされる。この大学の先生はキャラが濃い。で、何となく微妙な人間関係を感じさせる挨拶でもあり面白かった。
で、いよいよ本日の講師、福音館書店相談役の松居直さんの登場。この方のお名前は、字は違うけれど私の大学時代のゼミの先生と同じだ。で、たいへん楽しい講演だった。8ページもメモを取っているのが何よりの証拠だ。ただ、今読み直してみるとあちこち意味不明だったりするのだが。箇条書きになっているせいだろうか。試しにちょっとメモを書き写してみると……。
・今注目しているのは福岡と名古屋。大阪の力が弱ってきている。
・絵本は「ことば」の本。大人ー文字を読む 子どもー絵を読む
・絵はことばである。
・文章だけを読んだのでは、絵本の内容の半分しか読み取れない。
・「ちいさいおうち」1953.12.日本で出版された。
・文章よりも絵のほうがよく語っている。
・アメリカでは農家は1つ1つ孤立している。日本は集落になっている。
・自分の土地に住む=土地の所有権
・子どもは原書を見ても絵を読むので、絵本の内容がわかる。
この調子で延々続いている。
・絵本の意味ー「共にいること」
・絵本は大人が読んでやる本。読み手と聞き手が共に楽しい時間と空間を体験する。
・絵本の作者は覚えていなくても、読んでくれた人のことは覚えている。
私が小さい頃、母はよく本を読んでくれたし、歌が載っている本を見ながら子守唄代わりにいろいろな歌を歌ってくれたりもした。その頃の歌を私は今でも歌える。(よくある子守唄ではなくて「あれはね、あれはね、あれはカエルの銀の笛」という歌とかなのだが)父が自分で作ってくれた犬のクロちゃんのお話は、ストーリーは覚えていないがクロちゃんがゴミ箱(当時のゴミ箱なので木で出来ていて黒い色が塗ってあるやつ)の中に入っていて前足をゴミ箱のふちにかけて顔を出しているという場面をはっきり覚えているのだ。幼い頃の体験というのはすごいもんです。
おかげで私は本の好きな子どもになり、本の好きな大人になれた。
講演が終わって、本の販売のコーナーで「にほんご」という本を買った。サインをしていただけるということで、順番待ちの列に並ぶ。この本は講演の中にも出てきていて、欲しいなと思っていたのだ。
初版は1979年。2005年で46刷になっている。私案の小学校1年国語教科書と帯に書かれている。編集委員は安野光雅さん、大岡信さん、谷川俊太郎さん、そして今回の講師の松居直さん。ほら、読んでみたいでしょ。絵はことばなのだということが本当によくわかる。大人が読んでも楽しい教科書。
サインをしてくださる前に何故か「あ、ちょっと失敗されるかも」と思ったのだが、本当に「あ」とか言われて、ほんの少し字の最後のとめのところが下がってしまったのだが、これは私のせいではないよな。
本当にいい講座だった。だったのだが、隣の席の方とそのまた隣の席の方が、途中居眠りをしておられた。こんな前の席で、しかも席と席の間が離れているので、けっこう目立つと思うのだが。しかも惜しかった。たった今、あなたが聞き逃したところがかなり重要なポイントだったのですよ、この講演の。
それと質問コーナーの最後のところ。時間が押していたのはよくわかるのだが、司会をしておられた名古屋学院大学の先生の切り方が、もう高枝切りバサミでブッツリというふうでびっくり。もう少し上手に切り上げないと講演の印象が悪くなるよ。(私個人の感想だけれど)
でもこんな面白い講演が無料で聞けるなんてラッキーだったな。というか、なんとお土産付きだったのだ。タイトルのところの写真に一緒に写っているが、大学の名前入りのハンドタオルを2枚ずついただいてきた。ただ、デザインがちょっと、ううむ、どうかな……。
なんでそんな小さな記事に目がいったかというと、講座のタイトルが「絵本のちから」だったから。ね、面白そうでしょ。で、本当に面白かった。いつも使っている小さなノートに8ページ、メモを取りスケッチもしてきた。
会場は名古屋ガーデンパレス3階の明倫の間というところ。広い。そこにずらーっと白いクロスのかけられたテーブルが並び、こんなに参加者があるのだろうかと思ったのだが、かなりの人数が来ておられた。
私のしょぼいスケッチではよくわからないのだが、天井の照明器具がどれもこれも「シャンデリアよー!」という感じでキラキラと眩しい。一段高くなった正面のステージには、これもキラキラの六曲の金屏風が立てられ、演台の横に飾られた花瓶の花も、まるでそびえ立つような生け方がされている。
講演が始まるまで時間があったので正面のステージのあたりをスケッチしていたのだが、隣の席(椅子と椅子の間は普通より広くあけられている)の人が「何をやっているのだ、こいつは」という雰囲気でちらちら見ておられた。怪しいわなあ。ニコニコしながらなんか描いてるし。
で、まず名古屋学院大学の先生方が開会挨拶やら講師の紹介やらをされる。この大学の先生はキャラが濃い。で、何となく微妙な人間関係を感じさせる挨拶でもあり面白かった。
で、いよいよ本日の講師、福音館書店相談役の松居直さんの登場。この方のお名前は、字は違うけれど私の大学時代のゼミの先生と同じだ。で、たいへん楽しい講演だった。8ページもメモを取っているのが何よりの証拠だ。ただ、今読み直してみるとあちこち意味不明だったりするのだが。箇条書きになっているせいだろうか。試しにちょっとメモを書き写してみると……。
・今注目しているのは福岡と名古屋。大阪の力が弱ってきている。
・絵本は「ことば」の本。大人ー文字を読む 子どもー絵を読む
・絵はことばである。
・文章だけを読んだのでは、絵本の内容の半分しか読み取れない。
・「ちいさいおうち」1953.12.日本で出版された。
・文章よりも絵のほうがよく語っている。
・アメリカでは農家は1つ1つ孤立している。日本は集落になっている。
・自分の土地に住む=土地の所有権
・子どもは原書を見ても絵を読むので、絵本の内容がわかる。
この調子で延々続いている。
・絵本の意味ー「共にいること」
・絵本は大人が読んでやる本。読み手と聞き手が共に楽しい時間と空間を体験する。
・絵本の作者は覚えていなくても、読んでくれた人のことは覚えている。
私が小さい頃、母はよく本を読んでくれたし、歌が載っている本を見ながら子守唄代わりにいろいろな歌を歌ってくれたりもした。その頃の歌を私は今でも歌える。(よくある子守唄ではなくて「あれはね、あれはね、あれはカエルの銀の笛」という歌とかなのだが)父が自分で作ってくれた犬のクロちゃんのお話は、ストーリーは覚えていないがクロちゃんがゴミ箱(当時のゴミ箱なので木で出来ていて黒い色が塗ってあるやつ)の中に入っていて前足をゴミ箱のふちにかけて顔を出しているという場面をはっきり覚えているのだ。幼い頃の体験というのはすごいもんです。
おかげで私は本の好きな子どもになり、本の好きな大人になれた。
講演が終わって、本の販売のコーナーで「にほんご」という本を買った。サインをしていただけるということで、順番待ちの列に並ぶ。この本は講演の中にも出てきていて、欲しいなと思っていたのだ。
初版は1979年。2005年で46刷になっている。私案の小学校1年国語教科書と帯に書かれている。編集委員は安野光雅さん、大岡信さん、谷川俊太郎さん、そして今回の講師の松居直さん。ほら、読んでみたいでしょ。絵はことばなのだということが本当によくわかる。大人が読んでも楽しい教科書。
サインをしてくださる前に何故か「あ、ちょっと失敗されるかも」と思ったのだが、本当に「あ」とか言われて、ほんの少し字の最後のとめのところが下がってしまったのだが、これは私のせいではないよな。
本当にいい講座だった。だったのだが、隣の席の方とそのまた隣の席の方が、途中居眠りをしておられた。こんな前の席で、しかも席と席の間が離れているので、けっこう目立つと思うのだが。しかも惜しかった。たった今、あなたが聞き逃したところがかなり重要なポイントだったのですよ、この講演の。
それと質問コーナーの最後のところ。時間が押していたのはよくわかるのだが、司会をしておられた名古屋学院大学の先生の切り方が、もう高枝切りバサミでブッツリというふうでびっくり。もう少し上手に切り上げないと講演の印象が悪くなるよ。(私個人の感想だけれど)
でもこんな面白い講演が無料で聞けるなんてラッキーだったな。というか、なんとお土産付きだったのだ。タイトルのところの写真に一緒に写っているが、大学の名前入りのハンドタオルを2枚ずついただいてきた。ただ、デザインがちょっと、ううむ、どうかな……。
『にほんご』の本の話を拝見し、書き込ませていただきます。
むかし福音館書店の発行誌「子どもの館」で小学校一年国語教科書・特集があり、1978年7月号に「にほんご1」、1979年4月号に「にほんご2」が掲載されました。(いま手元にあります。)
この1・2を合わせて改訂を施し、『にほんご』ができたのではないでしょうか。
「にほんご1」「にほんご2」は、たまに取り出して眺めていますが、絵がとてもかわいいです。
うちは両親共に(特に父が)よく本を読むので、その影響なのか、私も子どもの頃から本が好きでした。親が本好きでよく図書館に行く人だったりすると、子どもも自然と本を読むようになりますよね、きっと。
たまに小さい子どもさんを連れたお母さんが「子どもが自分で本を読もうとしないのですけど」とか「どんな本が好きなのかわからない」と言われたりするのですが、そういう時は「お母さんが読んであげるといいですよ。で、好きな本は何度でも読んでほしいと言うので、自然とわかりますよ」と答えています。
ただねえ、子どもってしつこいくらいに同じ本を読んでくれと言ったりするので、かなりの忍耐力が必要です。でも、覚えてるんですよねえ、そういうことって。
☆ほりべえさんへ
あ、きっとそうですね。今度、見せていただけますか? 私も買ってきた「にほんご」の本をお見せしますので。
とってもきれいな本ですよね。
見たいです☆
今月のぽえ茶、ほりべえさん参加されます??
こどものしつこさには読む側も覚悟が
必要ですよねぇ。。
さあ終わった、寝なさい!って訳にいかなかったりね、、
見比べてみると面白いですね、きっと。
本当にいい本ですよ。なぞなぞとか載ってるんですが、難しいです。
小さい子のしつこさは亀なみですね。飽きもせず同じことを要求します。可愛いからけっこう耐えられますが。あれがおっさんなら「NO!」ですが。
☆tukushiさんへ
tukushiさんのお子さんは幸せですね。
北海道の絵本パフォーマー岸田典大さんが、名古屋の山山堂さんというお店でライブをされる時は、例外的にお客がほとんど全員大人なのですが、盛り上がります。
大人でも、絵本を読んでもらうとあんなに楽しいのですから、子どもも楽しいに決まっていますよね。
たまにぶち切れるのは問題ないのでは? お母さんにもお母さんなりの事情があるのだということをわかってもらわないといかんですし。
今月の続・ぽえ茶、参加させていただく予定です。
そのときに、「にほんご」の雑誌もっていきます。
ぼくのユーモア ブラックユーモア
ぼくには絵本は描けそうもないけど
にほんごしゃべりに
にほんご語りに
「にほんご」もってまいります
ということでよろしくお願いします。