「 物質はない ! 」 と その声は 言った。
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では、心は ‘ ある ’ であろうかと思うと、その瞬間、
「 心もない ! 」 と その声は 言うのだった。
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「 心もなければ 何も無いのか 」
と私は 再び その声の主に たずねた。
「 実相がある ! 」
と その声は ハッキリ答えた。
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「 では、実相とは なんであるか 」 とわたしは 訊(き)いた。
「 実相とは 神である。
‘ ある ’ ものは ただ神 ‘ のみ ’ である。
神の心と、神の心の顕現のみである。
これが 実相だ 」
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わたしの眼の前に
輝く日の出の時のような光が
燦爛(さんらん)と満ち漲(みなぎ)った。
( 谷口雅春先生 『 生命の實相 』 自伝篇より )
『 生長の火をかざして 永遠の谷口雅春先生 』
「 燃ゆるが如く 尊師の偉大なる ご生涯 」( 36頁~37頁 )