この日の散策のメインテーマは「建物探訪」
…といっても、2箇所だけね。
鶴岡八幡宮の敷地内にある鎌倉近代美術館。
館内を訪れたのは過去に一度だけだが、こじんまりした展示室に、独特な中庭や蓮池を臨むピロティが印象深く、「素敵なところだなー」と気に入っていた。
1951年に日本初の公立美術館として開館し、来年3月末をもって借地契約期間満了により閉館が決まっている。
今月初旬のNHKの美術番組で、入館できるのは2016年1月末までと知り、これは行かなくては!と思った。
展示内容は、創設されてから15年間に取り上げられた作品が中心で、初めて目にするものばかりだった。
しかし、何よりじっくり鑑賞してしまったのは、魅力的なこの建物そのもの。
この日訪れていた人たちも、そんな感じだったな。
池の水面に反射する光が建物の天井に映る1階のテラス。
天候や時間によって、雰囲気が変わるのがすごい。
中庭との境の壁も、光が優しい。
空が美しい中庭には、イサムノグチの愛嬌のある作品などがある。
設計した坂倉準三氏の計算された遊び心みたいなものをあらためて知って驚いた。
もう見ることができなくなるなんて惜しいなあ。
こちらは鎌倉文学館。
大きな敷地に建つ洋館は国の有形文化財。
鎌倉ゆかりの小説家などの文学者たちの資料などが展示されていて、この日は「作家の身のまわり」という収蔵品展が開催されていた。
建物内は当時のままの装飾などが残っていて、結構楽しく見学できる。
何年か前に両親と来たときは、バラの咲く季節だった。
バラの庭が有名なここも、冬は閑散としているが、高台から貸切状態で由比ヶ浜が見られたのはよかったな。
そして周辺の自然も美しいのだ。紅葉はさすがに終わっていたけどね。
鎌倉では、他にもちょこちょこと立ち寄って、楽しい時間を過ごしてきました。
年賀状もろくに進んでない年末だけど、仕事は31日もあるし、大掃除なんて春にやればいいし…
とかなんとか言ってるから、いつも何も片づかない(笑)