お墓参りで、同居人びおごん氏と新潟方面に車で行ってきた。
今年は山古志に立ち寄った。
田植え前の棚田が広がり、沼がいくつも点在する静かで美しい村。
何度か車を止めては、眺めたり少し歩いたり。
「やまこし復興交流館」では、2004年の中越地震で壊滅状態になった村の写真や、現在に至るまでの記録を見た。
自然の恐るべきパワーと、それに翻弄されてしまう人間の小ささをあらためて実感した。
今、この集落に戻って生活している人たちは穏やかに見える。
でも、私には想像できない思いや苦労があったわけで…。いや、今もまだあるだろう。
交流館を出た後は、この静かで美しい風景が奇跡にしか思えなくなった。
いろんな意味で来てよかったと思う。
山古志を出て、宿泊する長岡へ向かう途中で出会ったツチガエル。
かわいいやつだ。なんだかとても癒された。
長岡駅周辺で見かけた工事用安全柵は、なんとトキ!
この安全柵、正式名は「キャラクター型単管バリケード」だそうです。
翌日は、糸魚川市から長野県の安曇野地区へ続く国道を通って、そのまま帰路へ。
半年前の火事で、ポッカリ空いてしまった糸魚川の大町を通ったときは、一瞬、言葉が出なかった。
ここには、加賀藩の糸魚川本陣跡(加賀の井酒造)が建っていたそうだ。
糸魚川を抜けてからの姫川と大糸線の線路に並行する道は、洞門(片側だけ開いた落石防止のトンネル)がいくつも続く。
途切れ途切れに見える渓谷は、初夏の色合いがきれいだったな。
小谷村、白馬村、安曇野…。
車から降りて散策したかったけど、雨が降ってきたので断念。
雨に煙る山を観ながら休憩した白馬の道の駅。
これはこれでいい景色。
信州は、あらためてまたひとつずつ訪ねたいな。