満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

昔の名前で出ています

2008-03-12 | 日々のハチャメチャ

今市子さんの漫画「百鬼夜行抄10巻」あとがきに
「昔からあったけど、最近名前がついたもの」が載っておった

昔は「しつけ」 今は「虐待」
  虐待なんて名前がついたおかげで…
  本当に虐待されている子供は少なからず助かる機会が増えたが…
  人前で「しつける」時に親は気を使うようになってしまった

  何度言っても解らない子には、尻の一つもブチたくなるが…
  ズル賢い子供は大声で泣き叫ぶもんで
  以前ならば「ウルサイな~」だけの周囲の視線に…
  「虐待してるの…?」みたいな視線まで加わり
  大層、親は難儀をし、子供は益々ズルくなる

  それでも自信を持って人前で子供を躾ける事の出来る親には
  私は賞賛の拍手を送りたい~
  あなたは今しなければならない事を今しているだけ
  ガンバレ!

昔は「夫婦喧嘩」
今は「ドメスティックバイオレンス」

  昔は頬を赤く腫らし、目に青アザを作っておった主婦をよく見かけた
  「夫婦喧嘩は犬も食わない」っと言い
  大変な労力を使い仲介に入っても、結局元の鞘に納まるので、
  アホらしい~っと言われておったのだが…やはり暴力はいけない
  しかも「ハズカシイ」っとの意識のせいか
  かなりヒドイ暴力を受けていても、黙って耐える主婦が後を絶たなかった

  近年、この暴力の部分に名前が付いたお陰で
  離婚原因の要因に認定し易くなった…
  今まで虐げられていた女性たちが少々有利な展開を迎え・・・・
  そして…最近では立場が逆転しておる(笑)
  
  漠然とした出来事や物事には弱い女性も
  名前が付き、ハッキリとその姿が見えると急に強くなる
  今後、全ての曖昧な出来事に名前を付けると…
  世界は女性の物になるかもしれん(笑)
  
昔は「だらしない女」及び「家事能力のない女」
  今は「ADHD(注意欠陥多動障害)」

  今市子さんは「片付けられない女達」の一員らしく…
  用事①を片付けようとして…
  用事②が目に入り…そこへ用事①を置いたまま用事②に没頭
  しかし…そこに用事③がまた目に入り…
  用事①と②を置いた状態で用事③にまっしぐら~
  ってな状況が日常茶飯事らしい(笑)

  確かにコレではメビウスの輪状態で…終わりがない(ハハハハハ)
  
  この「だらしがない」っで片付けられておった行為に
  ある日、突然名前が付いた
  
  今市子さんは、今まで「自分はダメな人間だ~」っと
  落ち込む日々を送っておったのだが
  「ADHD」ってな名前が付き、肩が急に軽くなったそうである
  「なんだ~病気だったのか~」である(笑)

  なんか調子が悪いのだが~っと悶々と考え落ち込んでおった所へ
  「あんた、ソレ更年期だよ」っと言われ…多少複雑な心境を抱えつつも
  原因が解り少々スッキリする「アレ」である
  
  やはり漠然とした状況よりも名前が付いてソレが「何」かが解ると
  安心するみたいである
  ただし…名前が付いて安心し…安心を超えて
  ズーズーしくなる場合もある

  「ちょっと動きたくないな~」って時に
  「私、更年期だから・・・」っと言い逃れする場合と同じく
   今市子さんも
  ちょっと部屋の汚れがヒドイ時などに
  「私、病気だから・・・」っと言い逃れする場合があるそうな~

島国に生まれ育った日本人は、揉め事を少なくする為に
物事を「曖昧」にとらえ、放置しておくのを「美徳」っと考えておった
今、ネットワークの繋がりによって
グローバルな世界観を手に入れた我々日本人は
欧米諸国の様に、曖昧さを嫌い
名前を付けてシッカリ認識するようになったのかもしれん
ソレが良いか悪いかは、まだ解らんが…
名前が一つ認定されると…ソレを覚えられずに四苦八苦する私にとっては
「状況説明」だけで話が通じていた、昭和の時代が懐かしい~

サラリーマン川柳より
エコな人 昔で言えば セコイ人
ってなのがあった(ガハハハハハハハハハ)
名前が変わるとイメージも変わるもんである(笑)
  
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