1974年から76年にかけて「週間少女コミック」で連載された作品である
竹宮恵子作「ファラオの墓」全4巻
別々の地に産まれ、何の繋がりもない二人が
後に向き合い、戦わざるをえない状況となっていく…
そんな二人の関係がよく表れている表紙絵だと思う
4千年前のエジプトのお話だから、壮大で豪華で美しく、そして残酷でもある
簡単に言うと…(地名や国名を書くと、読む気が失せると思うので…笑)
A国の若い王様スネフェルが、隣のB国を攻めて滅ぼしてしまう
滅ぼされたB国の王子サリオキスが、捕虜にまぎれて捕まり
その顔の良さから、スネフェル王の許嫁アンケスエンの土産物にされてしまうのだ
B国王子のサリオキスは出生・身分を隠しサリオと名を変え
隙を狙ってスネフェル王を襲うが、あっさりと捕まり奴隷となってしまう
奴隷として囚人村へと連れていかれたサリオはある事件をキッカケに
奴隷暴動の発端となってしまい、処刑されてしまうのだが…
囚人村の責任者イザイによって密かに助け出される
実は囚人村のイザイもスネフェル王に反感を持っており
エジプト全土に言い伝えられていた救世主「砂漠の鷹」が
サリオキス王子ではないかと思い、助けたのであった
その後、サリオキス王子は、伝説の「砂漠の鷹」だけが抜けるという剣を抜き
名実共に困窮や戦争であえぐ国民を救う救世主「砂漠の鷹」として
スネフェル王と対峙して行くのであった~~
はなはだ簡単ではあるが…概略は解ったであろうか?(笑)
連載されたのが昭和で言えばS49年。
対象中学生以上のお話だから…現在45歳以上の方でなければ知らんだろう
絵を見ていただければ解るのだが、エジプト人の話であるのにもかかわらず
金髪で青い目の面々が主人公となっておる
だもんで私はファラオの墓の連載が終わるころに始まった「王家の紋章」で
主人公のキャロルが古代エジプトへタイムスリップしたとき
キャロルの容姿、金髪碧眼で白い肌が、エジプト人にとって大変珍しく
エジプト人達が彼女を女神と崇めたシーンを読むまで、ズーっと…
エジプト人にも金髪碧眼の人が居るもんだと思っておった(笑)
「週間少女コミック」1976年8号まで連載されていたファラオの墓の後
同じ雑誌の同年10号から、同じく竹宮恵子作「風と木の詩」の連載が始まった
この2作品を当時多感な少女時代に続けて読んでいた私は
竹宮恵子さんって…「サド」だろう。っと思ったもんである(笑)
ファラオの墓で…
何かにつけ肌を傷つけられ、痛めつけられていた主人公サリオキス王子
これが読者に大うけしたのか…
「コレは行ける!」っと編集さんが思ったのか…
はたまた大泉サロンの増山法恵さんにソソのかされたのか…
それとも、竹宮恵子自身が描きたいと思い、ファラオの墓で複線を張り
読者の目を慣れさせたのかは解らんのだが…
これでもかとイジメ抜かれたサリオキス王子
根本は男女の愛を描きつつも…
そこはかとなく腐女子めいた雰囲気を見せていた遠慮深い出来事の数々が
一気に次作の「風と木の詩」で、爆発したんでないかい?っと
当時、真剣に少女コミックを読んでいた私は、思ったもんである
多分、突然に「風と木の詩」を読んだとしたら
「ウソ~~~」っと驚いたと思うのだが、
ファラオの墓で基本的情操教育を受けた後であったので
すんなりと「風と木の詩」が読めたのだと思う(勘違いか?…笑)
ま、それほど当時のこの流れは奇異であったのだ
竹宮恵子を読みたいのなら、このファラオの墓は外せないだろう
そして、出版は前後するが「変奏曲」を読み
それから「風と木の詩」が流れかの~(笑)
これらの作品を読み終わってから、竹宮恵子SF作品に流れるのが
一番面白いんでないだろうか(私の偏見だけどね)
もともと少年雑誌に漫画を描きたかったと聞いたことがあるので
彼女のSF作品は生き生きとして面白い
また、少年合唱団への想いからBL系な走りへもなったので
どちらも彼女の漫画を知る上ではハズせない作品だと思う
是非、機会があれば一読してくだされ~(笑)
竹宮恵子作「ファラオの墓」全4巻
別々の地に産まれ、何の繋がりもない二人が
後に向き合い、戦わざるをえない状況となっていく…
そんな二人の関係がよく表れている表紙絵だと思う
4千年前のエジプトのお話だから、壮大で豪華で美しく、そして残酷でもある
簡単に言うと…(地名や国名を書くと、読む気が失せると思うので…笑)
A国の若い王様スネフェルが、隣のB国を攻めて滅ぼしてしまう
滅ぼされたB国の王子サリオキスが、捕虜にまぎれて捕まり
その顔の良さから、スネフェル王の許嫁アンケスエンの土産物にされてしまうのだ
B国王子のサリオキスは出生・身分を隠しサリオと名を変え
隙を狙ってスネフェル王を襲うが、あっさりと捕まり奴隷となってしまう
奴隷として囚人村へと連れていかれたサリオはある事件をキッカケに
奴隷暴動の発端となってしまい、処刑されてしまうのだが…
囚人村の責任者イザイによって密かに助け出される
実は囚人村のイザイもスネフェル王に反感を持っており
エジプト全土に言い伝えられていた救世主「砂漠の鷹」が
サリオキス王子ではないかと思い、助けたのであった
その後、サリオキス王子は、伝説の「砂漠の鷹」だけが抜けるという剣を抜き
名実共に困窮や戦争であえぐ国民を救う救世主「砂漠の鷹」として
スネフェル王と対峙して行くのであった~~
はなはだ簡単ではあるが…概略は解ったであろうか?(笑)
連載されたのが昭和で言えばS49年。
対象中学生以上のお話だから…現在45歳以上の方でなければ知らんだろう
絵を見ていただければ解るのだが、エジプト人の話であるのにもかかわらず
金髪で青い目の面々が主人公となっておる
だもんで私はファラオの墓の連載が終わるころに始まった「王家の紋章」で
主人公のキャロルが古代エジプトへタイムスリップしたとき
キャロルの容姿、金髪碧眼で白い肌が、エジプト人にとって大変珍しく
エジプト人達が彼女を女神と崇めたシーンを読むまで、ズーっと…
エジプト人にも金髪碧眼の人が居るもんだと思っておった(笑)
「週間少女コミック」1976年8号まで連載されていたファラオの墓の後
同じ雑誌の同年10号から、同じく竹宮恵子作「風と木の詩」の連載が始まった
この2作品を当時多感な少女時代に続けて読んでいた私は
竹宮恵子さんって…「サド」だろう。っと思ったもんである(笑)
ファラオの墓で…
何かにつけ肌を傷つけられ、痛めつけられていた主人公サリオキス王子
これが読者に大うけしたのか…
「コレは行ける!」っと編集さんが思ったのか…
はたまた大泉サロンの増山法恵さんにソソのかされたのか…
それとも、竹宮恵子自身が描きたいと思い、ファラオの墓で複線を張り
読者の目を慣れさせたのかは解らんのだが…
これでもかとイジメ抜かれたサリオキス王子
根本は男女の愛を描きつつも…
そこはかとなく腐女子めいた雰囲気を見せていた遠慮深い出来事の数々が
一気に次作の「風と木の詩」で、爆発したんでないかい?っと
当時、真剣に少女コミックを読んでいた私は、思ったもんである
多分、突然に「風と木の詩」を読んだとしたら
「ウソ~~~」っと驚いたと思うのだが、
ファラオの墓で基本的情操教育を受けた後であったので
すんなりと「風と木の詩」が読めたのだと思う(勘違いか?…笑)
ま、それほど当時のこの流れは奇異であったのだ
竹宮恵子を読みたいのなら、このファラオの墓は外せないだろう
そして、出版は前後するが「変奏曲」を読み
それから「風と木の詩」が流れかの~(笑)
これらの作品を読み終わってから、竹宮恵子SF作品に流れるのが
一番面白いんでないだろうか(私の偏見だけどね)
もともと少年雑誌に漫画を描きたかったと聞いたことがあるので
彼女のSF作品は生き生きとして面白い
また、少年合唱団への想いからBL系な走りへもなったので
どちらも彼女の漫画を知る上ではハズせない作品だと思う
是非、機会があれば一読してくだされ~(笑)
ファラオも黒髪の黒い目かもよ。
当時はビデオもDVDもなくて、一回観てそれっきりだったのですが、だからこそ余計に印象深かったというか…。
高校生になってから分厚~い愛蔵版コミックスを買いましたよ~^^
「風と木の詩」は、ちらっと内容を耳にした時、私には無理だと判断したため未読です(^^;
そっか~
「ファラオの墓」から入れば普通に読めたのね(笑)
ちなみに、今ならどんなに腐が入っててもドンとこい!なんですけど。
>「砂漠の鷹」だけが抜けるという剣
↑こういうアーサー王伝説のようなエピソード好きだなぁ^^
そのうち是非読んでみたいと思います。
もう少女の年では無かったので、月刊誌を楽しみに読むという出会いでなく、いきなりコミックスで買ったんです。気に入って集めましたけどね。
しかして、この「ファラオの墓」 読んでいないんです。読みたいとは思っているんですが。こっちが先だったか~ ! と何となく納得です。どなたか貸してくださ~い。(他人頼み…)
太古の昔、そうした色素欠乏症の人たちはアフリカを追われて、北へと移住した、
という説を唱える書籍があります。
そういうわけで、エジプトにも金髪碧眼がいる可能性はあるわけです。
(現在の詳細は知らないが)
先日の新聞にアフリカの黒人に色素欠乏症の子供が生まれると殺害される問題が載っていました。
「不吉」という言い伝えがあるそうです。
写真に載っていた2歳くらいの赤ちゃん、後姿だけですが、白人です。
豊かなアフリカを追い出され、その記憶を遺伝子に持ち、暮らしにくい寒冷地に住む白人が近代になってアフリカ人をはじめとする有色人種を殺しまくるそうで・・・
おっと、話がそれました。
金髪で青い目のエジプト人が主人公でもおかしくない、
と私は思っています。
名作ですね♪
わたしは世界史とか時代物は苦手なので全くの未読です…
竹宮センセのはSFからかな~?
それから高校の漫研仲間でなぜか今で言うBLブームが起きまして、ジュネとかアランとか回って来て、「風木」もみんなあの衝撃シーンにびっくりしてました。
いいのか少女漫画で…?とか~(笑)
単行本派なので「風木」→「ファラオ」→「地球へ」という順番だったかと。
BLに目覚めたのは三島由紀夫の「仮面の告白」からだったかと思うので、元々素養はあったようなんですが、それにしても少女漫画で、少年愛の、しかもSEXの描写まで描いてる作品って、当時まだなかったんじゃないかと思うんですが、「肌と肌の触れ合いでしか他人と自分の関係を確認できない」とでもいうようなジルベールの真摯な激しさが、思春期の頃には未知の部分ではあるものの、とてもリアルに感じられて、凄く感銘を受けた記憶があります。
話が「風木」にそれちゃいましたが、「ファラオの墓」も大好きな作品です。
伝説の勇者だとか悲劇の恋だとか、漫画の王道って感じのストーリーで、子供の頃のめり込んで読みましたョ~。
それにしても確かに「ファラオ」もそこはかとなくBLの匂いがしますよね(笑)
だけど腐女子のアッシなどが読むと「地球へ」も「イズァローン伝説」も「変奏曲」も「天馬の血族」でも、脇役とかでも必ずBLっぽい関係性のキャラクターってのが登場してるように思えますが(笑)
竹宮さんにかなり情操教育されてますね^^
漁って再読したくなりました。風木も読みました。けっこう
暗かったなぁ。個人的には私を月まで連れってが好きです。
おヤエさんがステキすぎです。イズァローン伝説も持ってる
かも。売っちゃったかなぁ・・・
当時読んでいても・・・
今、記憶に残っていないある。
難解過ぎる?作品に、タイトルのみ記憶にあるのか・・?
内容まで覚えちょるのは、大和和紀の古都ぐらいかぁ・・・・
今に成って、読み直すと良いかもね。
探すかぁ~~~