生きる言い訳を考えろ。

〔赤飯〕


めでたい訳ではなかったが、
あずきともち米があったんで、昼に赤飯を炊いた。
キッチンに立つと、少し気持ちがひきしまる。
やはりそこは職場だからね。

昨日からどうにも頭が変だった。
こう、グリグリとやられるような、
ひきずりこまれるような、
回ってるような、


きっと気圧のせい。
妹も、低気圧がくるとひどいめに遭っている。
父の部屋でソファーにひっくり返っていると、
「今日も酷いよね」という話になった。

気圧とか電磁場の乱れとか、
最近特に酷い。

「ぐああああああ！気圧があああ！！」

って具合なんだよ。
わかりやすくこう言っても判ってもらえない。

気圧病ってあるんだよ。
判ってもらえないけど。

何もできない。
対処のしようがないから、
歯軋りが酷くなる。


〔震災〕


大津波の動画を見ては、
一生懸命生きなければ、と思い直している。
いまだ避難生活をしているひともいようというのに、
私は毎日の風呂の心配をして神経を削り、

全く愚かしいとしか言えない。

今、ここにある命がどれだけ恵まれているのか。
生かされているということは、きっと意味があるのだ。
絶対、自ら断つなどと考えるな。
死ぬ言い訳じゃなく、
生きる言い訳を並べてみろ。
絶対、生きてゆくべきだという理由の方が多いはず。

そんなことを考えながら、
私はキッチンに向かう。





　

生きる理由にローンを組め。

〔お仕事〕


天候不順で、仕事は休業状態になっている。
いちお、カメラの腕がなまっちゃいないか心配な上、
メンタル面でダメージ続きなんで、
それなりに緊張感がある。
休業と知らされてホッとするのも本心だったり。

でもな、働かなければなるまいよ。

甘ったれてるんじゃねよ、と自分を叱咤する。


それでもフラフラ寝室へ舞い戻っては、
泥のように眠る。
なんの解決にもならない。



〔節電〕


温水器ボイラーが毎日危機にさらされている。
家が建って１３年以上なんで、限界がきてることは薄々感じていたが、

折りよく、オール電化の話が動きはじめた。
勿論ローンを組まねば出来ないことなんだけど、

長いローンを組めば、
責任をとって完済するまでは生きるしかないから、


ローンなんか別にどうでもよかった。
とにかく、毎日お湯が沸くか心配で…
もう、うんざり。

心配事はうんざり。




〔父〕


今日はお腹を壊したらしく、
トイレが忙しかったらしい。
妹が珍しく家にいたんで、対処してもらったが、
その忙しさに妹もうんざりした様子だった。
私が居間で寝てばかりいるんで
「いい加減起きてよ」と言って部屋に入ってしまった。
私は私で、午前中は尿とりに失敗ばかりする父に付き合っていたし、
別に介護放棄していた訳じゃないんだけどね。

父の限界も、近づいている。
確実に。





〔重い人生〕


お風呂がエコキュートになるっていうんで、
夜は少し気分がよかった。
お風呂は、毎日でも入りたい。
毎日、泥を落とすような気持ちなる。

風呂上り、風にあたりに外に出る数分が、
生きていてよかったと想えるほど、
身体が楽になる。



その後、またしばらくして気持ちが重くなり、
早めに布団に入る。
安定剤。睡眠薬。アロマ。
至福の時間。
ミオとナルトの続きを見ていて、
とうとうイタチ兄さんの苦悩の人生が始まるあたり、
見るのがしんどくなってきた。


重い…！！


そして、スーパーナチュラルも、
１シーズンが佳境を迎え、
兄弟が試練に立たされていた。


重い！！


幸せを感じられない。
重すぎる。

力尽きるように眠った。


それきり眼を覚まさなくなったら、
今はまだ、絶対悔いが残る。

大雪。

〔都心でも〕



降るみたいですね。
昨夜、そろそろ寝るか！って時間になって、
猛烈な寒気に襲われた。
恐怖すら感じるほどの寒気で、
膝の裏と、ひじのあたりに。
関節痛もあり、

インフルエンザかも…！
　と、戦慄を覚えたが、

朝にはおさまっていた。
が、起きると同時にこめかみグリグリやられているような痛み。
脱力感。
そしていつもの絶望感。

頑張っていつも通りご飯作って、
子供達の登校の時間。
外は雪。
「積もる」と思った。

こんな時は、雪かきもせねば。
父の迎えが来る前に、家の前だけ除雪。
身体動かしたら、少し元気出てきたけど、
どうにもならない、胸の痛み。

苦しい…。

仕事も中止になったんで、
４時間くらい眠った。
安定剤飲んだら、恐ろしい動悸はこなかった。
でも、すっきり眠ってみても、
この先どれだけ長い人生が待っているんだろうって想うと…
想うと…

ああ、私はどうしたらいいんだろう。




〔買い物はなるべくしない〕



今月は生協をフルに使ってるから、
買出しは一度しか行ってない。
冷蔵庫が清々しく、
あるものでおいしいものを考えるのは楽しい。

今夜は…
えのきと白菜と、にんじんで味噌ラーメン。
豆腐が一丁あるんで、揚げだし豆腐。
昨日の大根の煮物の残り。

困るのは朝。
パンが買えないので、昨日はスコーンを焼いた。
子供も妹も喜んでくれるので、
スコーンを焼くのは苦にならない。
焼けていい匂いがしてくると、
みんなテンション上がる。
「わあい。明日楽しみだね！」って、


もう…かわいいんだから。


朝ご飯はなんでしょね～。

明日は、おはぎを作る予定。
あさっては、シリアルでごまかそう。
その次はおにぎり。
そして次は最後のスコーン。
それから、お茶づけ。


ほら見てみーな。
頑張れば、２５日まではなんとかなるでしょ。
２５日、互助会の月費払ったら、残りで今月最後の買出しよ。


やればできるって話さ！
明日の初仕事、中止にならんといて。

少しでいいからはじめよう。

〔少し上向き〕


今朝は目覚めがよかった。
起きたの四時だよ。
でも昨夜は娘とナルトを観てね、
我愛羅君がめっさかっこよくてね～…
幸せな気分で眠ったの。



そのおかげか。




朝はきちんと掃除もして、
積み立ての手続き、「少しでも進めよう」って思って、

ネットは便利だけど、
私には難しくて、
結局、カスタマーサービスに電話した。
ドキドキしちゃったけど、
オペレーターのひと、ふたり、親切だった。

銀行は慣れてるけど、
証券会社での取引は初めての経験。
口座を開いたが、どんな取引できるのか全く判らない。
とんでもないことに、
自分で決めた暗証番号忘れて、
またやり直しよ～。

バカだな、本当。


でも、少しでも進めたからいいや～ってことで。

何でも一気に片付けるのやめました。
はじめる前からうんざりするんで、
ちょっとずつ進めることにした。
でも、このやりかただと、前回どこまでやったか判らなくなる
可能性がある。



私は、ノーテンファイヤーだ。


まあ。ぼちぼちやりましょ。



〔ショートステイについて〕



父に三日ほどショートステイに行ってもらいたいんです。
ちょっと疲れがたまってきたし、
私もガス抜きしないと、

パン！！

っていっちゃいそうで。
妹に話しても、自分はなんもできんから話してみたらって、



他人事じゃん。


で、話そうと思ってんだが、
とても言い出せない。
なんか父に悪い気がして。
でもさ、誰も変ってくれないんだの。
たまには休みたいもの。



それも許されないってことなのかな。
鬱が出始めたらどうするんだ？
そりゃすきを見て、
昼過ぎに仮眠とることもできるけど、
私はダメなんだよ。
今日も心臓バクバクいって、

恐い…。
誰か、助けて…。
私の心臓、これで正常？

生きる力は、何処に。

〔自分殺しの傷を広げる〕


一日中、自分をののしっている。
どうやって有意義に時間を使っていたのか、
わからなくなってきた。

誰か助けて。

自分を殺したいほど、憎いのよ。



夜も恐いけど、
朝もどれほど恐ろしいものか。

朝。
元気に登校してゆく子供見て、
不安になる。
それから脱力して、
一日、自分を呪っている。



今日はババアが来たんで、
介護から離れた。
自由になった身が、どこにも置けない。
寝室に戻って、
ずっと詩を書いていた。


暗い詩。


地球が終ったあとの、
いや、地球は生きているけど、
人間が排除された後の、
生き残った人間の、詩。