12月25日、クリスマスサンデー。いく人かのSNS投稿をみて見逃してなるものかと、館林でのかこさとし展に行ってきました。
このすごい作家を知ったのは最近のこと。だるまちゃんシリーズはじめいくつかの作品を子どもと読んで圧倒されていましたが、下絵や幼少期の作品をまじえた大量の作品群で多くがわかった気になります。いままでいちばん度肝を抜かれた『キジムナちゃん』のハブが分かれるところの原画をみつけたときには、「あるよ、あるよ」と交くんと歓声をあげました。
だるまちゃんのファンタジーはわかっていましたが、今回の展示で感じたのは科学本での養老孟司のような明確さ、ブリューゲルのような多様性のわくわく感、そしてアンドレアス・グルスキーやアンゲロプロスのような平面的構成力や文間文法…。とはいえそういう表現と比較してもしかたがないオリジナリティが幸福です。
それにしても館林美術館。われわれが最後の一組となりましたが、交くんが「もう真っ暗だよ」と声を上げた上州の沼のまわりの原野、うさぎのオブジェと三日月、そして冷たい師走の風の組み合わせが見事で、その後、われらは太田のブックオフビッグバザールで古本や古着をたくさん買って帰ったのでした。
2022年最後の日曜のこと。
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