裏の道に伸びる名は知らぬ枝を切った。
樹に気持ちがあるのなら長年のんびりと伸ばした枝を「何しやがんだ」というところだろうが、このあたりで切ればミニバンの屋根にもあたらないだろうというところでぎこぎこと、数十秒でざぐん、とする。
アスファルトの上で切り口をみると、「ああ、年輪だ」。この枝になってからどのくらいなのだろうとみても、常緑樹のこの樹は、ただハートのようなかたちに広がるだけでわかりかねる。
その時、ポケットiPhoneラジコのinterfmから、「発売20周年」と南美布の紹介でオアシスの『ロックンロールスター』。このアルバム出てすぐ買ったな、当時の高校生に英語おしえてて「メイビ~」ってうたってたら笑ったあいつは数円前に死んじゃったな、あれはもう20年前ということはおれは30歳だったのか、そういえば先週の土曜、今、20代のやつとオアシスのセカンドの話をしたな、とあれこれ思い出して、きっとこの年輪は20年くらいだろうな、ということにした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます