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Julia ときどき R, Python によるコンピュータプログラム,コンピュータ・サイエンス,統計学

誤解を生じるグラフ

2012年05月16日 | 統計学

http://r4stats.com/2012/05/09/beginning-of-the-end/ にあるグラフ。

何となく受けのよい ggplot によるもので,R をひいきする身としては好ましいグラフかも知れないが,統計グラフとしてみればとても合格点の付けられるようなものではない。

ggplot のデフォルトで,グラフのバックグラウンドが薄い灰色,グリッド線が白ということが原因だが,どこに y = 0 の軸があるか見にくくなっている。せめて,目盛り数値 0 でも描かれていると注意するのだろうが,それもない。特に 右の方で y = 0 より下の部分が下駄履きになっており,R が実際より大きなものに見えてしまう。この部分を除いたものを添付するので,比較してみるとよい。(ggplot は使いたくないので,お絵かきソフトでその部分をカットしたものを使う)

また,科学にお化粧はいらない。最後に,素の R で描いたグラフを示しておく。これが一番明確。

★ バックグラウンドが灰色などとは不適切きわまりない。

★ グラフにグリッド線などは不要。

★ height  が width より異様に大きいのもデータの誇張に一役買っているようだ。

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