万博開催よりも震災復興を優先せよ
大規模地震が発生し、その被害が膨大なものとなっている。建物の倒壊、道路の寸断、人々の避難生活──これはまさに国家全体が巻き込まれる災害である。この厳しい状況の中で、我が国は万博の開催に拘る余裕があるのだろうか?
一方で、万博の費用は際限なく膨れ上がり、無駄ではないかとの指摘がある。この経済的な重荷を背負いながら、参加国の準備状況も芳しくない。万博への参加国が十分な準備を整えておらず、それどころか深刻な問題が噴出しているのは否めない。この状態で万博を強行することは、主催国としての信頼をも失墜させる可能性が高い。
今こそ、政府は国民の安全と福祉を最優先に考え、万博の開催を取りやめるべきだ。万博などやっている場合ではない。被災地の復興が喫緊の課題である。資源や予算を万博に費やすのではなく、復興に力を注ぐべきだ。
万博開催には多額の投資が必要であり、建設資材や人員競合の問題を引き起こす。国際的な催しであるとはいえ、今回の災害の現実を直視し、国を挙げて復興支援に注力することこそが重要である。
万博を開催することを既定事実とするのではなく、国家の安全と国民の生活基盤を守り、そして災害復興に全力を注ぐことが求められている。今こそ、冷静な判断と国益を最優先にする視点が必要だ。