(つづき)
「ワタシは裏の田んぼにて飼われていた合鴨めでございます。
先日 ワタシの兄弟たちは 人間に連れてかれて以来帰ってきません。
ワタシはここ数日 ただ一人で この闇夜のなか怯えております」
どうやら話から察するに声の主は、Yじいさんが合鴨農法で飼っていた合鴨のようだ。
確か先日 Yじいさんが合鴨たちを捕まえてったはず…さてはあの時 逃げ出したヤツだな。
合鴨の話は続く…
「このままでは 野犬に襲われるのも時間の問題。
アヒルと鴨のあいだに生まれ、イネをうまく育てる事こそが与えられた使命と思い、これまで頑張ってきましたが…このまま寂しく死んでしまうのは嫌であります。
せめて せめて最後にワタシめの望みを聞いてはいただけないでしょうか?」
(つづく)
「ワタシは裏の田んぼにて飼われていた合鴨めでございます。
先日 ワタシの兄弟たちは 人間に連れてかれて以来帰ってきません。
ワタシはここ数日 ただ一人で この闇夜のなか怯えております」
どうやら話から察するに声の主は、Yじいさんが合鴨農法で飼っていた合鴨のようだ。
確か先日 Yじいさんが合鴨たちを捕まえてったはず…さてはあの時 逃げ出したヤツだな。
合鴨の話は続く…
「このままでは 野犬に襲われるのも時間の問題。
アヒルと鴨のあいだに生まれ、イネをうまく育てる事こそが与えられた使命と思い、これまで頑張ってきましたが…このまま寂しく死んでしまうのは嫌であります。
せめて せめて最後にワタシめの望みを聞いてはいただけないでしょうか?」
(つづく)