(つづき)
「アイツら こんな時間に追いかけっこしてるのかな…」
猫たちが家の外へと出て行くのを見届けたあと、カーテンを閉め直し娘を寝付かせて 自分も寝る事にした。
「うー!うー!」
娘を寝付かせようとしたが また何かを要求しているようで 声をあげて手足をばたつかせ、終いには部屋の外へ出て行ってしまった。
慌てて後を追いかけたが、娘は消灯して暗くなった部屋の中をスタスタと歩き、勝手口に辿り着くと、そこでまた「うーうー!」と声をあげ始めた。
そこで声をあげるのは 大抵散歩に行きたい時で、靴をはかせてくれという合図である。
「こらこら こんな時間に お外は行かないよ!」
娘に言って聞かせようとするが 強情な娘は聞く耳を持たず、声をあげながら靴を持って こちらに差し出してくる。
「………」
仕方ない。少しだけ表に出て、夜風にあたるか。
娘に靴をはかせ、勝手口より外に出た…
(つづく)
「アイツら こんな時間に追いかけっこしてるのかな…」
猫たちが家の外へと出て行くのを見届けたあと、カーテンを閉め直し娘を寝付かせて 自分も寝る事にした。
「うー!うー!」
娘を寝付かせようとしたが また何かを要求しているようで 声をあげて手足をばたつかせ、終いには部屋の外へ出て行ってしまった。
慌てて後を追いかけたが、娘は消灯して暗くなった部屋の中をスタスタと歩き、勝手口に辿り着くと、そこでまた「うーうー!」と声をあげ始めた。
そこで声をあげるのは 大抵散歩に行きたい時で、靴をはかせてくれという合図である。
「こらこら こんな時間に お外は行かないよ!」
娘に言って聞かせようとするが 強情な娘は聞く耳を持たず、声をあげながら靴を持って こちらに差し出してくる。
「………」
仕方ない。少しだけ表に出て、夜風にあたるか。
娘に靴をはかせ、勝手口より外に出た…
(つづく)