(つづき)
静かな夜の街を灰色の煙と大きな音を出しながら蒸気機関車は進む。
途中 上野駅を通過した際、山手線の車両を一両拝借し、機関車の後ろに連結させた。やはり男が口利きしていたおかげだ。
これで猫や座敷わらしたち全員を乗車させることができるはずだ…
男は僕に機関車の操作を教えていたが ある程度理解できたのを確認すると、突然 車窓から飛び出した。
その瞬間、男は大きな天狗に姿を変え 背中にはえた黒い羽を広げて「じゃあな」と一言言い残し、東京方面へと去っていった…
(つづく)
静かな夜の街を灰色の煙と大きな音を出しながら蒸気機関車は進む。
途中 上野駅を通過した際、山手線の車両を一両拝借し、機関車の後ろに連結させた。やはり男が口利きしていたおかげだ。
これで猫や座敷わらしたち全員を乗車させることができるはずだ…
男は僕に機関車の操作を教えていたが ある程度理解できたのを確認すると、突然 車窓から飛び出した。
その瞬間、男は大きな天狗に姿を変え 背中にはえた黒い羽を広げて「じゃあな」と一言言い残し、東京方面へと去っていった…
(つづく)