(つづき)
…どうやら 家の人が起き出したようだ。
「お母さん!お母さん!!起きて!起きて!!
僕ね 夢を見たんだ!前の家からね 座敷わらしが会いに来てくれる夢さ!」
「ふふふ…おはよう太郎 朝から元気だね。
こんなに元気な太郎を見るのは この家に引っ越してきて初めてだよ。
本当に座敷わらしが会いに来てくれたのかもしれないねぇ」
「お母さん!今夜も座敷わらしの夢 見れるかな?」
「ふふふ…きっと 今夜も会いに来てくれるわ」
「やったー!」
家の中から聞こえてくる 親子の会話に耳を傾けていると、東の山々から 眩しいお日様が顔を出した。
「行きましょう!」
クロ、トラにうながされ、蒸気機関車を停車したままの駅の方へと歩き出した。
「考えてみたら…蒸気機関車を新橋の駅前広場に返さなきゃならないなぁ…まずい!夜が明けてしまったぞ…急げ!!」
僕らは 朝日が射す、急勾配の坂道を全力で駆け下りた…
(おわり)
…どうやら 家の人が起き出したようだ。
「お母さん!お母さん!!起きて!起きて!!
僕ね 夢を見たんだ!前の家からね 座敷わらしが会いに来てくれる夢さ!」
「ふふふ…おはよう太郎 朝から元気だね。
こんなに元気な太郎を見るのは この家に引っ越してきて初めてだよ。
本当に座敷わらしが会いに来てくれたのかもしれないねぇ」
「お母さん!今夜も座敷わらしの夢 見れるかな?」
「ふふふ…きっと 今夜も会いに来てくれるわ」
「やったー!」
家の中から聞こえてくる 親子の会話に耳を傾けていると、東の山々から 眩しいお日様が顔を出した。
「行きましょう!」
クロ、トラにうながされ、蒸気機関車を停車したままの駅の方へと歩き出した。
「考えてみたら…蒸気機関車を新橋の駅前広場に返さなきゃならないなぁ…まずい!夜が明けてしまったぞ…急げ!!」
僕らは 朝日が射す、急勾配の坂道を全力で駆け下りた…
(おわり)