落書き日記のススメ

毎日、日記をつけるのもいいけど 簡単な絵を描き続けるのもいいですよ。絵のある生活(落書き)のすすめ。

誰もいない部屋…

2009-09-17 19:57:08 | Weblog
二階へ上がると 右奥の部屋の扉が開いてあり、コトコトと小さな物音がする。

どうやら管理人は その部屋にいるようだ。
そう思い、部屋の中へと入ってみたが…中には誰もいなかった。正面の窓からベランダものぞいてみたのだが やはりそこにもいない…

はて?確かに物音がしたように思ったが…

(つづく)

管理人の家…

2009-09-17 07:38:28 | Weblog
田んぼを区切る細い畦道を通り、先へ進むと管理人の家がだいぶ近づいてきた。
家の周りに塀のように植えられた草木をよけて反対側へとまわりこむと 入り口の門があり そこから敷地内にお邪魔した。

「すみません どなたかいらっしゃいますかー?」

私は そう言いながら敷地の中へどんどん入っていくと、二階のベランダに管理人が現れた。

「あ 着いたんだね。んじゃ 玄関から入って 二階に上がってきて!」

そういうと また家の中へと消えてしまった。
私は管理人の言う通りに玄関から中へ入り、正面にあった階段から二階へと上がった…

(つづく)

黄金色の中に小さな駅…

2009-09-17 00:09:04 | Weblog
列車はみるみるうちに高度を下げ、田んぼの中にぽつりとあった小さな駅に停車した。

「よし!降りよう」

管理人はそういうと 早々と席をたち、客車を降りた。私はすぐに後を追ったが 管理人は私を待つ事なく、すたすたと先の方へいってしまった。

ずいぶん先までいった後 こちらへふり返り…

「この先に 我が家があるから…ゆっくり来て!僕は先に行って部屋を片づけてくるよ!」

そう言い残し、走り去ってしまった。


少しひんやりとした秋風が吹き抜ける…

管理人が走り去った方をみると 確かに一軒の家が見える。どうやらあれが管理人の家のようだ。
そう思い、その家を目指す事にした。

(つづく)

列車はふわりと…

2009-09-16 20:52:33 | Weblog
長旅の後の 長い宴でさすがに疲れてしまった私は列車が動き出すとすぐに 眠りについていた。


どれくらい眠っていたのだろう………今までの列車の乗り心地とは違う、ふわりふわりと宙に浮いたような感覚に驚き目を覚ました。
窓の外に目をやると 列車は空を飛んでいて、視界の半分は綺麗な青空で もう半分は黄金色に輝く稲が風に揺られている景色が広がっていた。

「よし!もうじき到着だ」

隣に座る管理人がそう言った途端 列車が減速しはじめ、ゆっくりと降下していった…

(つづく)

汽笛とともに…

2009-09-15 12:29:45 | Weblog
汽笛の音がして 管理人はポッケから懐中時計を取り出して時間を確かめた。

「よし!時間通りだ!!」

そう言ったと同時に砂浜の向こう側から 蒸気をはき出しながら列車が走って来た。丁度 浜辺に沿うようにカーブしたあと 大きなブレーキ音とともに 私たちの前で停まった。


「さぁ 乗ろう!」

管理人はそう言うと 列車に飛び乗った。私も慌てて後に続く。

列車は水しぶきをあげながら すぐに動き出した。

(つづく)