(その3)
お酒が嫌いなわけでは決してないが せっかく観光地を回っているのだから、それに支障をきたす程に酔いつぶれるのはいかがなものか?……と僕などは考えるのだが そう考えるのは僕くらいのようだ。飲兵衛の先輩たちは 元来 観光地とかには あまり興味がないようで、次に向かった“雲洞庵”でも それは明らかだった。
高い杉林の奥にひっそりと佇む雲洞庵。
ちょうど雨上がりだった事もあり、霧がたちこめ幻想的な雰囲気だった。
境内に座る大仏は全身を苔に覆われていて、長い年月ここに座り続けているのだろうなと思った。
紅葉の見頃だったこともあり、銀杏が鮮やかな黄色を楓が鮮やかな赤色を放ち、やがて散ってしまうのを前に その存在を大きく主張しているようだった。
最初は列の先頭で 皆を引率するように歩いていたが 境内をゆっくりと見物していたら気づくと列の一番後ろを歩いていて、やがてその列は僕を残したまま先に行ってしまった。
一人 取り残されたものの、じっくり観賞するには却って都合良かった(笑)
お酒が嫌いなわけでは決してないが せっかく観光地を回っているのだから、それに支障をきたす程に酔いつぶれるのはいかがなものか?……と僕などは考えるのだが そう考えるのは僕くらいのようだ。飲兵衛の先輩たちは 元来 観光地とかには あまり興味がないようで、次に向かった“雲洞庵”でも それは明らかだった。
高い杉林の奥にひっそりと佇む雲洞庵。
ちょうど雨上がりだった事もあり、霧がたちこめ幻想的な雰囲気だった。
境内に座る大仏は全身を苔に覆われていて、長い年月ここに座り続けているのだろうなと思った。
紅葉の見頃だったこともあり、銀杏が鮮やかな黄色を楓が鮮やかな赤色を放ち、やがて散ってしまうのを前に その存在を大きく主張しているようだった。
最初は列の先頭で 皆を引率するように歩いていたが 境内をゆっくりと見物していたら気づくと列の一番後ろを歩いていて、やがてその列は僕を残したまま先に行ってしまった。
一人 取り残されたものの、じっくり観賞するには却って都合良かった(笑)