12月23日(祝)に「八王子市内高等学校吹奏楽フェスティバル」に行って来た。
サブタイトルは「100年目のサウンド~八王子市に咲く笑顔の花~」だった。
元ブラバン出身者としては、入場無料の上、どの高校も上手く、垂涎の演奏会であった。
場所はJR八王子駅の「オリンパスホール」で10時30分に入り、最初から聞いた。
1番目は「都立八王子北高等学校吹奏楽部」のZ.ジ.アヴァレウ作曲「ティコティコ」で始まった。
前から五列目に座ったものだから、すごいボリュームで迫力があった。次の「インザムード」で私はすっかり乗ってしまった。
2番目は「帝京八王子中学高等学校吹奏楽部」の久石譲作曲「千と千尋の神隠しより」他。
高校生だけかと思ったが、中学生も合同で大編成となった。
3番目は「都立翔陽高等学校吹奏楽部」のK.バデルト作曲「パイレーツ・オブ・カリビアン」
4番目は「工学院大学付属中学・高等学校吹奏楽部」の久石譲作曲「もののけ姫セレクション」
もうここで満足していたのだが、11時30分を過ぎていたので、昼食をとる為に一旦外に出た。
12時を過ぎれば飲食店は混むので、いつも早めに行っている。
近くに蕎麦屋「凛や」を知っていたから、駆けつけた。「蕎麦御膳」でこれが美味い。
新潟名物の温へぎそば(カツオ汁が旨い事)と天婦羅は塩で、かやくご飯、和菓子、ゆずゼリーつき。満足して店を出た。
さらに、吹奏楽の休憩時間が12時45分から13時15分までだったので、ベローチェに行って「カフェラテ」を頼みゆっくりした。
午後は10番目から聞く事になったが、会場はかなり混んできた。
「八王子市内中学校合同バンド」は、J.バーンズ作曲「アルヴァ―マー序曲」と「あとひとつ」。
8校の合同であるにもかかわらず、ピッタリと演奏が合い、上手いんだ。
制服が皆違うが、一緒になって音楽を作るのは、楽しい。
11番目は「帝京大学中学高等学校吹奏楽部」のナーゴ作曲「パラダイス・ハズ・ノー・ボーダー」や「カリブソ・クリスマス」より「シルバーベル」。
サンタのコスチュームや帽子が可愛い。
12番目は「都立富士森高等学校吹奏楽部」の西村朗作曲「秘儀Ⅲ~旋回舞踊のためのヘテロフォ二―」は現代曲で統一感があり、十分聴きごたえがあった。
冒頭ではいきなり不協和音で始まり、高校生が理解できるのかなと思った位、難しい曲を良くこなしたと感心する。
13番目は「穎明館(えいめいかん)中学高等学校吹奏楽部」の真島俊夫作曲「ナヴァル・ブルー」や「サンバ・エキスプレス」に至っては、スイングは良いし、まるでプロである。
14番目は「八王子実践中学高等学校吹奏楽部」の真島俊夫作曲「ジェラート・コン・カフェ」や「ハウルの動く城」も見ごたえが十分。
15番目は「明治大学付属中野八王子中学高等学校吹奏楽部」のG.ホワイト作曲「吹奏楽のための第一組曲 変ホ長調」とB.ホワイト作曲「愛のテーマ」は、まさに吹奏楽の醍醐味で十分聞かせてくれた。
私が担当した「ユーホニューム」は中低音域で、特に対旋律が素晴らしい。
中音域のホルンやトロンボーン、そして大バス、コントラバスが重厚な低音を聴かせると、もうオーケストラである。
ここにもう一校、飛び入りで入ったが、校名は忘れた。
16番目の「都立片倉高等学校吹奏楽部」の和泉宏隆作曲「宝島」や「ライオン・キング・・メドレー」は最高だ。指揮者がいなくても、生徒たちがきっちりした演奏で、前に出てきて歌まで歌い、マーチングバンドの様に、楽器を右に左に、上に下に、手拍子と忙しい。まさに楽しんで演奏をしているのだ。
片倉高校は全国大会で銀賞を取る等、非常にレベルが高い。
17番目は「八王子学園八王子中学高等学校吹奏楽部」の長生淳作曲「トリトン・エムファシス」やクリスマスヴァージョンだった。
八王子だからと侮るなかれ、片倉高校に限らず、東京都大会でも素晴らしい成績の高校もある。
最後は市内高等学校の合同で、制服が当然ばらばらだ。しかし演奏は凄かった。
曲はおなじみのR.ワーグナー作曲「歌劇 ニュルンベルクのマイスタージンガー」で十分素晴らしい演奏を聞く事が出来た。
その曲の編曲者が「藤田玄播(げんば)」と見てびっくりした。
実は私と面識があるのだった。
私が新宿で印章店を営んでいる時に、お客様として見えて「名刺」を注文されたのだ。
藤田玄播(1937~2013)は作曲家で吹奏楽のコンクールの課題曲に採用されたことがあり、彼と吹奏楽について話をしたことがあったのだ。4年前に76歳で亡くなられて残念である。
最後は「宝島」で楽しく終わった。
各高等学校のチラシをいただいた。
八王子の高校は凄く上手い。まるで全国大会のようで、皆上手く甲乙つけがたく、私が審査委員だったらどこに優勝にするかは、迷うだろう。それ位上手いし、ソロでも堂々と前に出て来て、ある人はアドリブ的に、立派に演奏した。
気になったのは、男子が少なく女子が多いのである。
女子ばかりで、重たいユーホニュームや大バスなど持つのは大変で、私も高校の練習では、楽器が重くなり、姿勢が段々悪くなっていった。
その上、唾は出るし、腹が減って仕方なかった。皆さんどのくらい練習をしているのだろうか。
我が飯田高校も今年長野県大会で優勝して、東海大会までは行って銀賞で、全国大会にはあと一歩だったと言う。
私が高校2年生の時には、25人以下の小編成の部で自由曲「フィンランディア」を演奏して長野県大会を制したが、今では50人近くの部員がいるだろう。
皆さん吹奏楽の腕をメキメキ上げ、レベルが高いし、ある高校では7人ものフルーティストを揃え、私の高校では2人だったので、音楽の厚みが全然違うのである。
時々日曜日の朝早くTBSラジオを聴くと吹奏楽の演奏をしている時があるが、プロだと思ったら、「ただ今の演奏は○○小学校の皆さんでした」と放送されていた。驚きである。
高校を卒業しても是非、楽器を続けてもらいたい。せめて音楽に携わってもらいたいし、出来ればその中から、尺八演奏者を目指す人が現れたら、私の本望である。
サブタイトルは「100年目のサウンド~八王子市に咲く笑顔の花~」だった。
元ブラバン出身者としては、入場無料の上、どの高校も上手く、垂涎の演奏会であった。
場所はJR八王子駅の「オリンパスホール」で10時30分に入り、最初から聞いた。
1番目は「都立八王子北高等学校吹奏楽部」のZ.ジ.アヴァレウ作曲「ティコティコ」で始まった。
前から五列目に座ったものだから、すごいボリュームで迫力があった。次の「インザムード」で私はすっかり乗ってしまった。
2番目は「帝京八王子中学高等学校吹奏楽部」の久石譲作曲「千と千尋の神隠しより」他。
高校生だけかと思ったが、中学生も合同で大編成となった。
3番目は「都立翔陽高等学校吹奏楽部」のK.バデルト作曲「パイレーツ・オブ・カリビアン」
4番目は「工学院大学付属中学・高等学校吹奏楽部」の久石譲作曲「もののけ姫セレクション」
もうここで満足していたのだが、11時30分を過ぎていたので、昼食をとる為に一旦外に出た。
12時を過ぎれば飲食店は混むので、いつも早めに行っている。
近くに蕎麦屋「凛や」を知っていたから、駆けつけた。「蕎麦御膳」でこれが美味い。
新潟名物の温へぎそば(カツオ汁が旨い事)と天婦羅は塩で、かやくご飯、和菓子、ゆずゼリーつき。満足して店を出た。
さらに、吹奏楽の休憩時間が12時45分から13時15分までだったので、ベローチェに行って「カフェラテ」を頼みゆっくりした。
午後は10番目から聞く事になったが、会場はかなり混んできた。
「八王子市内中学校合同バンド」は、J.バーンズ作曲「アルヴァ―マー序曲」と「あとひとつ」。
8校の合同であるにもかかわらず、ピッタリと演奏が合い、上手いんだ。
制服が皆違うが、一緒になって音楽を作るのは、楽しい。
11番目は「帝京大学中学高等学校吹奏楽部」のナーゴ作曲「パラダイス・ハズ・ノー・ボーダー」や「カリブソ・クリスマス」より「シルバーベル」。
サンタのコスチュームや帽子が可愛い。
12番目は「都立富士森高等学校吹奏楽部」の西村朗作曲「秘儀Ⅲ~旋回舞踊のためのヘテロフォ二―」は現代曲で統一感があり、十分聴きごたえがあった。
冒頭ではいきなり不協和音で始まり、高校生が理解できるのかなと思った位、難しい曲を良くこなしたと感心する。
13番目は「穎明館(えいめいかん)中学高等学校吹奏楽部」の真島俊夫作曲「ナヴァル・ブルー」や「サンバ・エキスプレス」に至っては、スイングは良いし、まるでプロである。
14番目は「八王子実践中学高等学校吹奏楽部」の真島俊夫作曲「ジェラート・コン・カフェ」や「ハウルの動く城」も見ごたえが十分。
15番目は「明治大学付属中野八王子中学高等学校吹奏楽部」のG.ホワイト作曲「吹奏楽のための第一組曲 変ホ長調」とB.ホワイト作曲「愛のテーマ」は、まさに吹奏楽の醍醐味で十分聞かせてくれた。
私が担当した「ユーホニューム」は中低音域で、特に対旋律が素晴らしい。
中音域のホルンやトロンボーン、そして大バス、コントラバスが重厚な低音を聴かせると、もうオーケストラである。
ここにもう一校、飛び入りで入ったが、校名は忘れた。
16番目の「都立片倉高等学校吹奏楽部」の和泉宏隆作曲「宝島」や「ライオン・キング・・メドレー」は最高だ。指揮者がいなくても、生徒たちがきっちりした演奏で、前に出てきて歌まで歌い、マーチングバンドの様に、楽器を右に左に、上に下に、手拍子と忙しい。まさに楽しんで演奏をしているのだ。
片倉高校は全国大会で銀賞を取る等、非常にレベルが高い。
17番目は「八王子学園八王子中学高等学校吹奏楽部」の長生淳作曲「トリトン・エムファシス」やクリスマスヴァージョンだった。
八王子だからと侮るなかれ、片倉高校に限らず、東京都大会でも素晴らしい成績の高校もある。
最後は市内高等学校の合同で、制服が当然ばらばらだ。しかし演奏は凄かった。
曲はおなじみのR.ワーグナー作曲「歌劇 ニュルンベルクのマイスタージンガー」で十分素晴らしい演奏を聞く事が出来た。
その曲の編曲者が「藤田玄播(げんば)」と見てびっくりした。
実は私と面識があるのだった。
私が新宿で印章店を営んでいる時に、お客様として見えて「名刺」を注文されたのだ。
藤田玄播(1937~2013)は作曲家で吹奏楽のコンクールの課題曲に採用されたことがあり、彼と吹奏楽について話をしたことがあったのだ。4年前に76歳で亡くなられて残念である。
最後は「宝島」で楽しく終わった。
各高等学校のチラシをいただいた。
八王子の高校は凄く上手い。まるで全国大会のようで、皆上手く甲乙つけがたく、私が審査委員だったらどこに優勝にするかは、迷うだろう。それ位上手いし、ソロでも堂々と前に出て来て、ある人はアドリブ的に、立派に演奏した。
気になったのは、男子が少なく女子が多いのである。
女子ばかりで、重たいユーホニュームや大バスなど持つのは大変で、私も高校の練習では、楽器が重くなり、姿勢が段々悪くなっていった。
その上、唾は出るし、腹が減って仕方なかった。皆さんどのくらい練習をしているのだろうか。
我が飯田高校も今年長野県大会で優勝して、東海大会までは行って銀賞で、全国大会にはあと一歩だったと言う。
私が高校2年生の時には、25人以下の小編成の部で自由曲「フィンランディア」を演奏して長野県大会を制したが、今では50人近くの部員がいるだろう。
皆さん吹奏楽の腕をメキメキ上げ、レベルが高いし、ある高校では7人ものフルーティストを揃え、私の高校では2人だったので、音楽の厚みが全然違うのである。
時々日曜日の朝早くTBSラジオを聴くと吹奏楽の演奏をしている時があるが、プロだと思ったら、「ただ今の演奏は○○小学校の皆さんでした」と放送されていた。驚きである。
高校を卒業しても是非、楽器を続けてもらいたい。せめて音楽に携わってもらいたいし、出来ればその中から、尺八演奏者を目指す人が現れたら、私の本望である。