楽しく解説!美術講座【ヴィーナスの誕生】お父さんの切り取られた●●から産まれた乙女
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シャープー3 大阪に移転https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/04fceb8b99dcb258e2b1cb572df1eb04
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『中興の祖』と呼ばれた佐伯旭
成功した創業者には、信頼できるパートナーの存在があります。 本田技研の創業者、本田宗一郎と藤沢武夫、ソニーの創業者、井深大(いぶかまさる)と盛田昭夫(もりたあきお)の関係は有名です。
さらに、松下電器産業(現・パナソニック)の創業者、松下幸之助には高橋荒太郎(たかはしあらたろう)という銘番頭がいました。
シャープの創業者、早川徳次のパートナーは佐伯旭です。 佐伯は町工場を総合的なエレクトロニクスメーカーに育て、『中興の祖』と呼ばれました。
佐伯は傑出した経営者にもかかわらず、評伝らしき評伝は何も残っていません。 当然、取り上げられていい日本経済新聞の「私の履歴書」にも出てきません。
これは本人が断ったのだと思われます。 財界活動もほとんどしておらず、その素顔はベールに包まれています。
川端寛が『文藝春秋』(2015年7月号)に書いた「早川家vs佐伯家 シャープ二つの創業者『百年の恩讐』は、佐伯さんには自分の出自に対する強烈なコンプレックスがあった」とのシャープのOBの話を伝えています。
佐伯旭は、1917年(大正6年)、広島で生まれました。 幼い頃に良心に連れられて満州に渡りましたが、そこで両親と京大を亡くし、孤児になりました。
満州に来ていた早川金属工業研究所の専務に拾われました。 日本に連れ戻された幼い佐伯旭を引き取ったのが、シャープの創業者、早川徳次です。
大阪で再起を果たした後、徳次は会社で事務員をしていた琴と暮らすようになりましたが、事の意志入もあって入籍しておらず、子供にも恵まれませんでした。
関東大震災で二人の子供を失った徳次は、佐伯旭を我が子のように育てました。 佐伯は早川金属加工研究所に入社後、夜学の経理専門学校に通い経理を習得しました。
社長の早川に番頭として仕えた後、1970年に社長に就任しました。
これが一般的に伝えられている佐伯の毛歴です。 早川が早くから佐伯を後継者として育てたという『美談伝説』となっています。
川端寛は、関係者の話として、二人の関係はそんな単純なものではなかったと暴露しています。
徳次は晩年、外で知り合ったコトエという女性との間に女児を儲けました。 しかしコトエは子供を産んですぐに病気で亡くなります。 女児は早川家に引き取られました。
これが、早川家の長女・住江(社会福祉法人『育徳園』の前理事長)です。
結局は、本当の我が子がかわいいのでしょうか。 徳次が佐伯を我が子のように育てながらも、佐伯と住江に差をつけてしまうのです。
本来であれば、佐伯と住江は兄妹の関係になった筈ですが、佐伯は住江の『兄』としては扱われませんでした。
十四歳で早川金属工業研究所に働くようになるまで、佐伯の立場は『早川家の下男』だったのです。
徳次は晩年、社会福祉事業に力を入れました。 すでに紹介したように、徳次は幼少期義母から想像を絶する虐めを受けました。
見るに見かねた同じ貧乏長屋に住む井上という目の不自由なおばあさんが、八歳の徳次の手を引いて奉公先に連れて行ったこともすでに紹介しました。
徳次は晩年になってからも、「そのときの温かかった手のぬくもりが忘れられない。 自分の生涯の門出は盲目の井上さんによって」開かれた」と語っています。
徳次は「事業の第一の目的は社会への奉仕」と言い切っています。井上という盲目の女性に対する感謝の気持ちが、徳次の奉仕と福祉の原点になっています。
1954年、共働き・身体障碍者家庭の子供を預かるために、『育徳園保育所』を開設しています。 徳次の死後は、実の娘の住江が、『社会福祉法人育徳園理事長』を務めました。
住江の息子が、早川誠次など、徳次の3人の孫たちです。
この情報は、エレクトロニクス業界の人でも知っている人は多くないと思います。
(関連情報)
・シャープ-1 創業者 早川徳次
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/18208c4d7876b9fcd0464ca596bb5b13
・シャープ-2 シャープペンシルの発明https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/eef30031fbb6e4a3341eea462d24a044
・シャープー3 大阪に移転https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/04fceb8b99dcb258e2b1cb572df1eb04
・シャープー4 『中興の祖』佐伯旭(さえきあきら)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/c96c2265e2ad0cdaca015d4db4006cd7
日東工業が15日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比59%増の87億円だった。
前の期から実施した値上げの効果が出たほか、設備投資意欲の高まりから主力の配電盤や分電盤の売り上げが伸びた。売上高は10%増の1607億円、営業利益は46%増の119億円だった。
25年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比12%増の1800億円、純利益が11%増の97億円を見込む。配線用遮断器などを製造するテンパール工業(広島市)を4月末に子会社化した影響も盛り込む。
今期から配当方針を変更する。連結配当性向の目標を100%から50%とし、株主資本配当率(DOE)の下限4%を新たに設定した。年間配当は前期から102円減らして128円を予定する。