関税の引き上げは米国経済にとっても大きな押し下げ要因となる=ロイター
【ワシントン=高見浩輔】
トランプ米政権は4日からカナダ・メキシコに25%、中国に10%の追加関税を課す。
関係する4カ国で目減りする国内総生産(GDP)は年90兆円規模に上り、そのうち半分は米国自身が負う可能性がある。
世界経済に波乱を巻き起こす判断のツケを、米国民が払う構図になりかねない。
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トランプ氏は関税導入の大統領令に署名した翌日の2日朝から、自身のSNSやホワイトハウスの声明で米紙ウォール・ストリート・ジャーナルへの攻撃を展開した。
同紙は伝統的に共和党寄りだが、今回は社説で「史上もっとも愚かな貿易戦争」とこき下ろしたからだ。
鉄鋼などに絞った第1次政権と異なり、全品目での引き上げには自国産業の保護という戦略性が見いだしにくい。
カナダへの措置を巡っては、ロシアや中国と対峙する主要7カ国(G7)の中で「同士打ち」を始める理由も判然としない。利点が乏しい上に経済的な損失が大きくなることへの懸念が広がっている。
エコノミストの多くは25%の関税を本当に導入するか最後まで懐疑的だった。1日夕にトランプ氏が大統領令に署名したことを受け、影響の深刻さを再度見直し始めている。
米モルガン・スタンレーは日曜日にもかかわらず2日に公表したリポートで、米国の経済成長率が今後1年程度で0.7〜1.1ポイント押し下げられると指摘した。
バイデン政権下で3%程度の高成長を続けてきた「1強」状態が1.2〜1.6%の成長ペースに鈍る。
2024年の米経済の名目GDPは約29兆ドル(約4500兆円)で、1ポイントの目減りは45兆円程度に相当する。
打撃を受けるのは米経済の中核である個人消費だ。例えば、米国の自動車には部品の製造過程でカナダとの国境を何度も往復するものもある。
米調査会社ウルフ・リサーチは新車の販売額が平均3000ドル上乗せになるとはじく。アボカドなどメキシコ産の果物や野菜も値上がりが予想される。
米個人消費支出(PCE)でみた物価上昇率も今後3〜4カ月は0.3〜0.6ポイント上振れする。インフレ鈍化の道筋が見えにくくなって米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースがさらに遅れれば、高金利とドル高につながる可能性もある。
第1次政権の18〜19年に深刻化した中国との関税引き上げの応酬は、中国やアジア経済にも1ポイントの押し下げ要因となった。
モルガン・スタンレーのエコノミストは今回も同規模か、さらに悪化する可能性もあるとみている。中国経済の規模から算出すると影響は30兆円弱に相当する。
経済規模が米国の1割もないカナダとメキシコは成長率の押し下げ分がそれぞれ2.3〜2.8ポイント、2〜2.5ポイントと大きい。
合わせると15兆円ほどの影響額になる。特に財政余力のないメキシコは被害を受ける業種への政府支援も難しいとみられ、景気後退は不可避との見方が多い。
米政権は関税の対象の拡大を示唆している。
第1次政権の関税引き上げも批判を受けたが、広範な高インフレにならなかったと自信を持っているためだ。勝者なき消耗戦が始まる恐れがある。
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関税の発動に懐疑的だったエコノミスト、発動の可能性が2割などと言っていた米金融機関の認識が甘すぎたということです。
選挙戦からトランプ氏が製造業と労働者階級の復権のために関税を使うと強調し労働者階級がトランプ氏を勝たせたこと、中間選までの限られた時間を押さえれば、早期の関税発動はあるという見通しになったと思います。
米金融機関出身の財務長官が多いなど政権と金融界の距離の近さがあったからこそ、トランプ氏が返り咲く米国政治の変化に鈍く、大統領は市場と経済を重視するはずという楽観バイアスが残ったままなのでは。
凝り固まった認識や発想法を刷新することは容易ではなく、今後も読み間違いはあると思います。
『アホボン・トランプ爺とお馬鹿なアメリカ国民で、アメリカは終わりの始まり。』
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https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/02cd2c28a4fb789a18cac5cf12cbb25c
まだ分かっていない阿呆がいるようだ。
文化人放送局、ダイレクト出版、Wll、CGS そして Haranoタイムズ、カナダ人ニュースなど。
よほど頭が悪いのだろう。 ミジンコ脳。 可哀想に。
馬鹿につける薬なし! 馬鹿は死ななきゃ直らない!
おまけ
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