塩水からリチウムを短期間で抽出できる技術などの開発をすすめる
(アルゼンチンの塩水)=ロイター
【キャンベラ=今橋瑠璃華】
英豪資源大手リオティントは9日、米豪リチウム生産大手アルカディウム・リチウムを買収することで同社と合意したと発表した。
買収額は67億ドル(約1兆円)。世界で3番目の供給大手として車載電池向けの需要増などに対応する。
アルカディウムはアルゼンチンやオーストラリア、カナダで鉱山の開発や採掘を手掛ける。リチウム化合物の年間生産量は7万5000トン。2028年までに倍増させる計画だ。
リオティントのヤコブ・スタウショーン最高経営責任者(CEO)は声明で「今回の買収は我が社の長期的な戦略をすすめる上で重要なステップだ」と強調した。
足元ではリチウム価格は22年につけた高値から8割超下がった。主要生産国である中国が競合他社の市場撤退を促すために過剰供給しているのが値下がりの要因だとの見方がある。
リオティントによると、リチウム需要は40年まで年平均10%で拡大し供給不足に陥る。足元の相場価格が下がった今が好機とみて買収を決断した。
買収手続きは25年半ばに完了する予定だ。完了後、リオティントはリチウム供給で世界最大手であるチリのSQMと米大手アルベマールに次ぐ規模となる見通しだ。
リオティントは現状、利益の大半を鉄鉱石事業で稼ぐ。化石燃料事業から撤退したあと、再生可能エネルギーや車載電池向けに使われる銅やリチウムなど、今後の需要増が期待できる金属への投資を増やしている。
日経記事2024.10.09より引用
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リオ・ティント社は、コテコテのロスチャイルドGrの資源会社ですね。