新ラインについてあいさつする村田製作所の中島規巨社長(フランス・カーン市)
村田製作所は11日、医療機器などに使われるシリコン製コンデンサーの生産ラインが新たに完成したと発表した。
フランス子会社の工場に6000万ユーロ(約97億円)を追加投資して新ラインを整備した。これまでは直径150ミリメートルのシリコンウエハーを使って生産していたが、新ラインは直径200ミリのウエハーに対応する。大口径ウエハーを使うことで生産効率を高める。
子会社のムラタ・インテグレイテッド・パッシブ・ソリューションズ(カーン市)の工場に新ラインを設けた。
シリコン製コンデンサーは電子回路上で高密度で電気を蓄えることができる。現在は医療機器などの用途が多いが、スマートフォン向けなどで需要拡大が見込まれる。
村田は積層セラミックコンデンサーで世界シェア首位。ラインアップ拡充を見据えて16年に電子部品ベンチャーだった仏IPDiAを買収し、17年にムラタ・インテグレイテッドに社名を変更した。
日経記事2024.10.12より引用