基調講演するパナソニックホールディングスの津賀会長(15日午前、千葉市)
国内最大級のIT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)2024」が15日、幕張メッセ(千葉市)で開幕した。
電子情報技術産業協会(JEITA)の津賀一宏会長(パナソニックホールディングス会長)は基調講演で、「人工知能(AI)が暮らしに浸透してきた。
AIを導入するかしないかではなく、社会課題を解決するための活用を考えていく時代になった」と述べた。
25周年を迎えたシーテックが時代とともに変化してきたことも強調した。
併催しているジャパンモビリティショー(主催・日本自動車工業会)にも触れ、「次世代の社会や暮らしをともに描き、ともに実現するきっかけを生み出していきたい」と話した。
シーテックは2000年に始まった。当時はデジタル家電の見本市として開催してきたが、16年からはあらゆるものがネットにつながるIoTをテーマに掲げ、異業種連携を打ち出している。
シーテックでは電機大手やスタートアップなどがAIや環境技術を披露する。出展者数は前年比で約2割増の808社・団体で、10万人以上の来場を見込んでいる。