共同記者会見を行うインドのモディ首相㊨とフォンデアライエン欧州委員長=ロイター
【ニューデリー=岩城聡】
欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は28日、訪問中のインドの首都ニューデリーでモディ首相と会談し、EUとインドの自由貿易協定(FTA)について年内の交渉妥結を目指すことで合意した。
双方はサイバーセキュリティーや海上安全保障、テロ対策における協力関係を推進していくことを確認した。
会談後、フォンデアライエン氏は「過去20年間で(EUとインドの)貿易規模は3倍に増加した。
貿易及び技術に関する協議を次のレベルに引き上げ、研究や市場への浸透に結び付ける必要がある」と強調した。
インド商工省によると、EUとの間の貿易額は23年度は1374億ドル(約20兆6000億円)で、過去10年間で60%伸びた。
モディ氏も「貿易や技術、投資などの分野での協力の青写真を用意した。我々は今年末までに、相互に有益なFTA(の交渉)を終了するよう指示した」と語った。
インドとEUのFTA交渉をめぐっては、インド側はEUに対し農産物への関税引き下げや政府補助金の削減を主張。
一方、EUは「インドの政府調達の透明性が低く、外国企業を差別している」と折り合わず、交渉は13年に一旦中断し、21年に再開した。
また、フォンデアライエン氏は「権威主義国家が国境の存在を無視して大胆さを増し、海上の平和を脅かしている。
今こそ陸上、海上、宇宙における安全保障と防衛の協力を強化すべき時だ」と語り、ロシアや中国を念頭に法の支配に基づく国際秩序を守るため、安全保障分野でインドとの協力を強化していく方針を示した。
日経記事2025.2.28より引用
<button class="button_b1tnwh0b tabletDesktopOnly_t1jlwra4" title="翻訳する/Translate" data-action-type="translate" data-rn-track="translate">
</button><button class="button_b1tnwh0b tabletDesktopOnly_t1jlwra4" title="記事を印刷する" data-action-type="print" data-rn-track="print">
</button><button class="button_b1tnwh0b tabletDesktopOnly_t1jlwra4" title="メールで共有する" data-action-type="mail" data-rn-track="share_email" data-share-mail-title="EUとインド、年内のFTA交渉妥結で合意" data-share-mail-publishedtime="2025-02-28T21:27:24+09:00">
</button><button class="button_b1tnwh0b" title="noteで共有する" data-action-type="note" data-rn-track="share_note">
</button><button class="button_b1tnwh0b" title="X(旧Twitter)で共有する" data-action-type="twitter" data-rn-track="share_twitter">
</button><button class="button_b1tnwh0b" title="Facebookで共有する" data-action-type="facebook" data-rn-track="share_facebook">
</button><button class="buttonStyle_bnsd047 medium_m10rg1v3 button_b1kfgrvr" title="この記事を共有する" data-share-button="" data-popover-target="share-button">
</button>