IHIはタイ発電公社とバイオマス燃焼試験などを検討する覚書を締結した
IHIは19日、タイ発電公社(EGAT)とバイオマス燃料の製造・活用に関する覚書を締結したと発表した。
木くずなどを押し固めたバイオマスペレットの製造のほか、火力発電所での燃焼試験を検討する。タイ国内の火力発電所の脱炭素化に向けて、バイオマスへの燃料転換を後押しする。
アカシアやユーカリなどの木材がペレット製造に適しているかを評価するほか、EGATが保有するタイ最大の火力発電所での燃焼試験などを行う。
具体的な計画は1年ほどかけて検討するという。
タイでは電力需要の増加が見込まれる一方で、温暖化ガスの排出削減に向けて石炭火力発電への依存を減らすことも課題となっている。
IHIは将来、アンモニア燃料の利用にむけた試験などもタイで実施する可能性があるという。
タイ政府は2065年までに温暖化ガス排出を実質ゼロにすることをめざす。IHIとEGATは23年3月にもバッテリーエネルギー貯蔵システム適用を検討する覚書を締結している。
日経記事2024.06.21より引用