アップルが拡張するシンガポール拠点の完成後のイメージ=アップル提供
【シンガポール=佐藤史佳】
米アップルは17日、2億5000万ドル(約385億円)超を投じてシンガポール拠点を拡張すると発表した。東南アジア地域における事業拡大に伴い、地域の運営ハブとして、研究開発やサービス機能を強化する。
シンガポール中央部のアンモキオにある同社拠点を広げる。完成時期は明言していないが「2024年後半から工事を始める」としている。アップルは22年に既存オフィスに隣接するビルを2棟取得しており、同ビルを改装する。
アップルは1981年にシンガポールに進出し、現在3600人以上の従業員を抱える。国内に店舗も3つある。同社の他の施設と同様、拡張後のオフィスも100%再生可能エネルギーで運営する。
米ブルームバーグ通信によると、アップルのティム・クック最高経営責任者は18~19日にシンガポールを訪問し、5月に首相就任予定のローレンス・ウォン副首相兼財務相に面会する。クック氏はシンガポールの前にベトナムとインドネシアも訪問した。