12月になると、街なかも家の中もクリスマスモードになる。
もちろん、義母が飾ったもの。
子供の頃から、家庭でのクリスマスには縁のなかった私。
宗教的な背景を考えると、なんだか参加したくないが、そんなに難しく考えないで「暗いヨーロッパの冬至のお祭り」とでも思って、便乗することにしよう。
ところで、実家の親に気づかされた話。
「年をとると、節約したがる」
そういえば、いままでの私の経験でもあったな。
人種国籍を問わず、高齢な人は若者よりエコ生活の傾向があるって。
数ヶ月前から義父母は「もみの木を切り倒す」と宣言していた。
クリスマス前にもみの木を切り倒すなんて、なんだか不吉。
庭の中央にある高さ15メートルのかなりの高さの木、35年前に植えたそうな。
そのままにしておくと危険、というのが理由。
業者に頼むと数百ユーロかかる、というので義父母が切ることになった。
後から聞いたのだが、もし、この作業で怪我をしても医療保険を使えず、自費で支払わなくてはならないのだとか。
う~ん、やっぱり、数百ユーロ支払っても、業者に頼んだほうが安いのでは?
夫婦二人で、2日間かけて、切り倒した。
わたしは、というと・・・
ここのところの外気温は1~3度、とても外に出る気になれない。
家の中からこっそり観察するのみ
たとえ「手伝いましょう」と声をかけたところで断られると思う~
木の下をうろうろした挙句、落ちてきた枝に当たり、ひいひい泣くのが関の山ぁ~
これで、数百ユーロの節約が出きたわけだ!
おまけに、義父母は大好きな庭仕事を楽しんだ。
節約というより、やはり庭仕事が好きだから自分達でやったのだろうな~
ああ、幸せな義父母、東京周辺に住んでいたらまず不可能な趣味だぞう!
この切り倒されたもみの木は、暖房用の薪になるのだそう。
適当な大きさに切って、2年間放置して乾燥させる。
すでに5年分の薪の備蓄が我が家にあるそうなのだが「まだスペースがある」のでもっと貯めこむらしい。
しばらく義父は薪作りの仕事を楽しむだろう。
わたしは~
何もできないかな、ああ、役立たずの嫁・・・