雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

200円

2006-02-16 | 雑記
 先週事故ってから、代車の日々が続いている。かれこれ一週間。そろそろ代車のガソリンも底をついてきた。オイラの愛車、今日戻ってくるか?明日戻ってくるか?そわそわしながら仕事をしつつ、今日に至る。しかし、今日も愛車の姿は見えず・・・。
 原油価格高騰のこのご時世に代車ごときにガソリンを入れたくはない!しかし、確実にリミットはふり切っている。ここでガス欠でも起こして立ち往生すれば、いいネタにはなるのだが、そこまで私はお人よしではない。
「しょうがない」と、しぶしぶ給油しに行った。今はレギュラーでもリッター120円くらいだ。一昔前のハイオクの値段じゃないか!まったく!
 そんなあてどない文句を心の中で毒づきながらガソリンスタンドへ向かった。
 500円入れるのはあまりにも馬鹿げている。されど200円では2リッターも入らぬ。よし、250円にしよう。
 今、こうして書き出してみるとなんとも哀れで情けない金勘定だが、一頃、私の一ヶ月の小遣いが500円だったことを知っていただければ、100円、200円が私にとってどれだけの価値であったか、ご理解いただけるはずである。
 さて、それじゃあ250円、財布から取り出そうとすると、あぁ・・・207円しかない・・・。
 私は何故か?咄嗟に七円を残して200円入れて、そそくさと給油を開始させた。七円も入れればよかったのに・・・そんな思案の間も無く、給油は数秒で終わった。私はせかせかとキャップを閉め、その場をあとにしようとしたが、そのあまりの速さに、後ろで並んでいたお姉さんに不審な目で見られてしまい、
「どうせ俺はセコイよ!」
 と、気弱な私は目を伏せ、心の中で毒づくのみであった。
 帰る道々、ちっとも増えていないガソリンメーターをチラチラ見ながら、
「七円か・・・」
 と、とりとめもなく意味不明な溜め息が零れ出していた。
コメント
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