「勇気はあるか?」
伊坂作品中、最長1200枚の長編。
『実家に忘れてきました。何を?勇気を』
この冒頭の一文で、完全にハマってしまう。1200枚もなんのその、読み終えるころには「もっと、もっと読みたいよ」と胸焦がれる。伊坂作品を読むといつもそうなるんだけど、今回は特に週間連載で書かれたということもあって、一章一章に味があり、このまま続いていってもいいんじゃない?的な想いになる。そんな反面、やはり週間連載ということもあってか、いつもの伏線まみれ、それに伴う胸のすくようなシーンは影を潜めていた。しかし、あることはある。「ニヤリ」としてしまう伏線活用が。
内容は、まぁ、あんまり触れるとこれから読もうという人にはアレだから、アレだけど、ひとつだけ。これ読む前に『魔王』読んでおいたほうがいいよー。
相変わらずの前作登場人物を出す手法はマニア心をくすぐる。そして今回のキャラクターたちもすこぶる魅力的な人たちばかりで、本当に読んでて楽しくなるし、ドキドキするし、ハラハラするし、切なくなる。
この一年前に出た『ゴールデンスランバー』と比べるのもアレだけど、著者曰く、この作品はゴールデンスランバーと平行して書かれたもので、いわば二卵性の双子みたいなものだ、と。ゴールデンスランバーにないものがモダンタイムスに、モダンタイムスにないものがゴールデンスランバーに、ある。というようなことを本書後書きに記してあったので、やっぱり比べてしまうが、私的には『ゴールデンスランバー』のほうが良かったかな。いやしかし、それとは別な見方で『魔王』の続編的なとらえ方でみれば、これ以上ない面白さだし・・・ようするに、どちらも最高傑作だし、とにかく伊坂幸太郎が描く世界観、会話のやりとり、伏線のその向こう、には他では味わえない最高の幸福感に満たされることは、間違いない。
そういうふうになってるんだよ。
伊坂作品中、最長1200枚の長編。
『実家に忘れてきました。何を?勇気を』
この冒頭の一文で、完全にハマってしまう。1200枚もなんのその、読み終えるころには「もっと、もっと読みたいよ」と胸焦がれる。伊坂作品を読むといつもそうなるんだけど、今回は特に週間連載で書かれたということもあって、一章一章に味があり、このまま続いていってもいいんじゃない?的な想いになる。そんな反面、やはり週間連載ということもあってか、いつもの伏線まみれ、それに伴う胸のすくようなシーンは影を潜めていた。しかし、あることはある。「ニヤリ」としてしまう伏線活用が。
内容は、まぁ、あんまり触れるとこれから読もうという人にはアレだから、アレだけど、ひとつだけ。これ読む前に『魔王』読んでおいたほうがいいよー。
相変わらずの前作登場人物を出す手法はマニア心をくすぐる。そして今回のキャラクターたちもすこぶる魅力的な人たちばかりで、本当に読んでて楽しくなるし、ドキドキするし、ハラハラするし、切なくなる。
この一年前に出た『ゴールデンスランバー』と比べるのもアレだけど、著者曰く、この作品はゴールデンスランバーと平行して書かれたもので、いわば二卵性の双子みたいなものだ、と。ゴールデンスランバーにないものがモダンタイムスに、モダンタイムスにないものがゴールデンスランバーに、ある。というようなことを本書後書きに記してあったので、やっぱり比べてしまうが、私的には『ゴールデンスランバー』のほうが良かったかな。いやしかし、それとは別な見方で『魔王』の続編的なとらえ方でみれば、これ以上ない面白さだし・・・ようするに、どちらも最高傑作だし、とにかく伊坂幸太郎が描く世界観、会話のやりとり、伏線のその向こう、には他では味わえない最高の幸福感に満たされることは、間違いない。
そういうふうになってるんだよ。