強風
2009-07-15 | 雑記
今日はすこぶる風が強かった。こんな日は、ヅラの人はたまらんだろーなー、と思った。
例えばこんなん。
A君がヅラだという事実は、もはや会社では周知である。しかし心優しき同僚達はソレについては暗黙している。だからこんな風の強い日は、みな、とても心配なのである。
電話が鳴る。
同僚 「ハイ、○○商事です」
A君 「あ、ども。ゲホゲホ…。Aですけど、ちょっと風邪がひどくってね…ゲホゲホ…」
同僚 「あぁ~、そ、そうね。もの凄い風だよね、今日」
A君 「いや、あの…ゲヘっ…か、風邪が、ね、ひどいの」
同僚 「うんうん。ヤバイよね、こんな日は」
A君 「いや、ゴホっ…だからさ、風邪なんだってば。ゲヘ…もう、いいや、課長にかわって、ゲボッゲボッ!」
同僚 「課長ー。どうやらA君、やっぱ今日は風が強くて来られないみたいですよー」
課長 「おう、もしもし。Aか。やっぱ無理だろうな。こんな日はなー。俺もスプレーでガチガチに固めてようやく出てこれたからなー」
A君 「い、いや…課長…ゴボッ…な、なんの話ですか? 僕が言ってるのは風邪が悪化して…ゲヒョゲヒョ!」
課長 「ああ、わかってるわかってる。そうだな『カゼ』がひどく悪化して強烈なまでにキミを襲うんだな」
A君 「え、えぇ…? なんか微妙に含んだ物言いですが、概ねそんな感じです…ゲホゲホ」
課長 「まぁ、みんなも心配しているから、無理するな」
A君 「すいません…ゲホ…では、そういうことで…ゲホゲホっ…」
課長 「おう、それじゃあ。ゆっくり手入れでもしとけよ」
A君 「……?」
電話を切る。
課長、みんなに報告。
「おーい、Aは強風のため、休むそうだー。なんだかわざとらしい咳なんかしていたが、どうせ仮病だろう。
みんなー、今日は心配しなくていいぞー。
まったく……こんな日はヤツは必ずズレたヅラで出社してくるからなー。みんな気を遣って仕事に集中できなくなっちまう。いっそズルでも休んでくれたほうが助かるってもんだ、なあ、みんな!」
一同大笑い。めでたしめでたし。
とにかく今日は、それくらい風が強かった、って話。
例えばこんなん。
A君がヅラだという事実は、もはや会社では周知である。しかし心優しき同僚達はソレについては暗黙している。だからこんな風の強い日は、みな、とても心配なのである。
電話が鳴る。
同僚 「ハイ、○○商事です」
A君 「あ、ども。ゲホゲホ…。Aですけど、ちょっと風邪がひどくってね…ゲホゲホ…」
同僚 「あぁ~、そ、そうね。もの凄い風だよね、今日」
A君 「いや、あの…ゲヘっ…か、風邪が、ね、ひどいの」
同僚 「うんうん。ヤバイよね、こんな日は」
A君 「いや、ゴホっ…だからさ、風邪なんだってば。ゲヘ…もう、いいや、課長にかわって、ゲボッゲボッ!」
同僚 「課長ー。どうやらA君、やっぱ今日は風が強くて来られないみたいですよー」
課長 「おう、もしもし。Aか。やっぱ無理だろうな。こんな日はなー。俺もスプレーでガチガチに固めてようやく出てこれたからなー」
A君 「い、いや…課長…ゴボッ…な、なんの話ですか? 僕が言ってるのは風邪が悪化して…ゲヒョゲヒョ!」
課長 「ああ、わかってるわかってる。そうだな『カゼ』がひどく悪化して強烈なまでにキミを襲うんだな」
A君 「え、えぇ…? なんか微妙に含んだ物言いですが、概ねそんな感じです…ゲホゲホ」
課長 「まぁ、みんなも心配しているから、無理するな」
A君 「すいません…ゲホ…では、そういうことで…ゲホゲホっ…」
課長 「おう、それじゃあ。ゆっくり手入れでもしとけよ」
A君 「……?」
電話を切る。
課長、みんなに報告。
「おーい、Aは強風のため、休むそうだー。なんだかわざとらしい咳なんかしていたが、どうせ仮病だろう。
みんなー、今日は心配しなくていいぞー。
まったく……こんな日はヤツは必ずズレたヅラで出社してくるからなー。みんな気を遣って仕事に集中できなくなっちまう。いっそズルでも休んでくれたほうが助かるってもんだ、なあ、みんな!」
一同大笑い。めでたしめでたし。
とにかく今日は、それくらい風が強かった、って話。