雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

ベトナム焼きそば

2010-03-19 | 雑記
 とある輸入食品店で、ベトナムのインスタント焼きそばを買った。通常178円で売られているところ、賞味期限間近の為120円だったので。
 異国情緒溢れるパッケージには、とてもじゃないが美味そうには見えない焼きそばの写真が堂々と貼付けてある。これはもう、食欲というより好奇心をそそる以外のなにものでもない。

 早速、食そうぞ、と中を開けてみると、いやに白々とした麺。なにやらいかがわしいものが混入されているオイル。粉末ソースらしきもの。かやく。そしてチリペッパーの赤い粉末。
 作り方は万国共通なようで、まずは麺、かやくを入れたカップにお湯を注いで三分待つ。ちなみに、この焼きそば、ミックスシーフードと書かれているが、その実、かやくは小さな乾燥エビ四つと細かくちぎられた乾燥ワカメだけである。

 さて、三分後お湯を捨てるのだが、長方形のカップには湯切り口は見当たらない。どうやら角のほうが僅かに浮いているらしく、そこから捨てろ、と。ある意味「ジェット湯切り」である。
 麺が零れやしないかと危惧したが、細かいワカメが顔を出したくらいで済んだ。蓋をとると白濁とした麺がとても不味そうである。断っておくが、コレはあくまで焼きそばであって、かのベトナム名物「フォー」ではない。原材料を見てみるとタピオカ澱粉がふんだんに使用されているようだ。
 ともかく、ソース色に染まればそれなりのものにはなるであろう、気を取り直してまずはオイルをぶち込む。が、オイルに浮遊している得体の知れない「何か」が邪魔してなかなかスムーズにオイルが出てこない。まるでキレの悪い小便か我慢汁のようだ。
 ソレをなんとかしごき出したあと、粉末ソースの袋を開けた。すると「ゴソッ」と平たく固まった塩らしきものが落ちた。それはさながら乾燥した牛糞のようであった。
 パッケージ裏をよく見てみると「塩味」と記されていた。
「塩焼きそばかよ……」
 ことここに至ってその事実に気付いた自分が哀れである。いやそれよりも、固まって解ける様子を一向に見せない牛糞塩が腹立たしい。
 それでも丁寧に塩を回さなければ味の濃いところと薄いところができてしまうので、必死に掻き回していた。なんとか全体に行き渡っただろうと思うころには、もちろん、そばは冷めていた。

 それでもようやく食える状態になったので一口啜ると、予想に違わず、不味い。
 そういえば、お好みでチリペッパーをかけてお召し上がりください、と記されていた。これ以上レベルダウンすることはあるまい、かけよう。

 ……嗚呼、とても辛くなっただけだよ……。


 8円だ。
 あと8円足せばドラッグストアで「UFO」が買えたのだ!
 そう思うと、口惜しくてたまらなくなった。
コメント
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