歩く
2010-03-22 | 雑記
家から歩いて10分もかからないところに図書館がある。当然いつもそこを利用しているのだが、今日はちょいと気分を変えて、となり町の図書館へ行ってみることにした。まずはいつもの図書館へ借りていた本を返しに行って、その足で駅に向かう。図書館から駅まではものの二、三分で着く。そこから電車に乗ってとなり町の図書館へ行こうという算段だ。なんとなくこの時点で自分がおかしなことをしているような気もしたが、あくまで目的は本を借りるということよりも行ったことのない図書館の雰囲気を味わうためであるので、挫けずに切符を買う。
時刻表を見てみると、あと10分ほど待たなくてはならないようだ。駅構内のベンチに腰掛けて待っていたら、電車が10分ほど遅れるというアナウンスが入った。結局20分近く待たされた。それだけ待ったにもかかわらず、となり町までは五、六分で着いた。
ひと気の少ない駅を降り、町に出ると、これまた閑散としていた。たぶん、休日平日関係なしに静かな町なのであろうな、と窺える。
図書館の場所は事前にネットで大雑把に調べておいたので、ともかくコレと思われる方向へ歩いてゆく。しかし、これがいけなかった。自分が軽度の方向音痴であることは薄々承知していたが、なんといっても図書館だ。そのうち看板や表示が見当たるだろうと高をくくっていたのだが、歩けども歩けども、それらしいものは見つからない。おまけに徹底して閑散としていて、誰かに尋ねようにも人っ子一人いやしない。まるでトワイライトゾーンに迷い込んだかの如しだ。
結局、一時間半くらい歩き回って、ようやく『図書館』の表示を見つけたものの、その表示がまたいい加減な代物で、どこに図書館があるのやら皆目見当がつかない。すでに時間はお昼過ぎ。お腹も空いてきて心細くなったのでもう帰ろうかと思った矢先、地図を見つけた。これもまた大雑把な地図であったが、どうやらもうすぐ近くらしい。そこから二回、右、左、と曲がるとあった。図書館は、この町内のど真ん中に位置している公民館の二階であった。私はまさか図書館がこんな、町のど真ん中に位置しているとは思っていなかったので、町の外をぐるぐるぐるぐる回っていたのだ。
ともかく中に入ってみることにした。どうにも余所者意識が働いて気が引けたが、ここまできて帰るわけにもいかない。予想通り、閑散としていた。が、司書の方は優しく迎え入れてくれた。本の数は、やはりいつも行く図書館からすれば格段に少ないが利用者が少ないためだろう、新刊がずらずら並べられていて所謂「穴場」であった。30分ほどあれこれ眺めて、四冊の本を借りてその場を後にした。
そうして駅に戻り、電車が来るまでの間、ベンチに座って借りてきた本を読んでいたら、足腰が笑っている感覚を覚えて、己の運動不足を嘲笑った。
時刻表を見てみると、あと10分ほど待たなくてはならないようだ。駅構内のベンチに腰掛けて待っていたら、電車が10分ほど遅れるというアナウンスが入った。結局20分近く待たされた。それだけ待ったにもかかわらず、となり町までは五、六分で着いた。
ひと気の少ない駅を降り、町に出ると、これまた閑散としていた。たぶん、休日平日関係なしに静かな町なのであろうな、と窺える。
図書館の場所は事前にネットで大雑把に調べておいたので、ともかくコレと思われる方向へ歩いてゆく。しかし、これがいけなかった。自分が軽度の方向音痴であることは薄々承知していたが、なんといっても図書館だ。そのうち看板や表示が見当たるだろうと高をくくっていたのだが、歩けども歩けども、それらしいものは見つからない。おまけに徹底して閑散としていて、誰かに尋ねようにも人っ子一人いやしない。まるでトワイライトゾーンに迷い込んだかの如しだ。
結局、一時間半くらい歩き回って、ようやく『図書館』の表示を見つけたものの、その表示がまたいい加減な代物で、どこに図書館があるのやら皆目見当がつかない。すでに時間はお昼過ぎ。お腹も空いてきて心細くなったのでもう帰ろうかと思った矢先、地図を見つけた。これもまた大雑把な地図であったが、どうやらもうすぐ近くらしい。そこから二回、右、左、と曲がるとあった。図書館は、この町内のど真ん中に位置している公民館の二階であった。私はまさか図書館がこんな、町のど真ん中に位置しているとは思っていなかったので、町の外をぐるぐるぐるぐる回っていたのだ。
ともかく中に入ってみることにした。どうにも余所者意識が働いて気が引けたが、ここまできて帰るわけにもいかない。予想通り、閑散としていた。が、司書の方は優しく迎え入れてくれた。本の数は、やはりいつも行く図書館からすれば格段に少ないが利用者が少ないためだろう、新刊がずらずら並べられていて所謂「穴場」であった。30分ほどあれこれ眺めて、四冊の本を借りてその場を後にした。
そうして駅に戻り、電車が来るまでの間、ベンチに座って借りてきた本を読んでいたら、足腰が笑っている感覚を覚えて、己の運動不足を嘲笑った。