いつも先輩に迷惑ばかりかけてしまう、己の不甲斐無さを鍛え上げるべく、僕は自主トレーニングを始めることにした。
これから毎晩、親が寝静まった頃を見計らって、僕は精神を集中させ、先輩の厳しくも温かな眼差しを思い浮かべ、ひたむきに、己を鍛え上げよう!
さっそく僕は瞳を閉じ、先輩の姿を思い浮かべ、肉体の一部を硬直させ、いつもの先輩のシゴキに倣って、己自身に鞭打つ。
・・・・・・・・・・。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・・くっ!な、なにくそっ!」
始めてから三十秒、早くも音をあげそうになる。我慢だ!我慢するんだ!
僕は必死に先輩の厳しい顔を脳裏に浮かび上がらせる。
「ハァ、ハァ、ハッ!・・・せ、せんぱ・・いぃぃぃぃ・・・くはっ!」
僕はビクンビクン痙攣する身体をベッドに横たえ、打ちひしがれた・・・。
くそぅ、こんなことでは、先輩の熱き想いには到底応えられないぞ!くそぅ!先輩!すみませんっ!
心の中で先輩に詫びを入れる。
すると、心の中の先輩が、とても優しい笑顔で「大丈夫、オマエならやれる。ホラ、立て。立ってもう一度、オレに『漢(おとこ)』を見せてくれ!」と激をとばしてくださった。
僕は、身体の内からみるみる力が湧き上がってくるのを感じ、雄叫びとともに、猛々しく、その身を屹立させた。
「オッス!もう一度、お願いします!」
そう言って2ラウンド目に入ろうとした瞬間、部屋の扉が微かに開いて両親の心配そうな顔が現れた。
「お、おい・・・だ、大丈夫、か?」父が不安そうに訊ねる。
軟弱であがり症の僕は、秘密のトレーニングを覗かれたことに困惑し、「せ、先輩が、先輩が、、、優しすぎるんだ・・・」と意味不明の回答を投げつけたまま、布団にもぐり込んでしまった。
そんな僕に、父は「あんまり根を詰めすぎるなよ。おやすみ・・・」と囁き、ソッと扉を閉めた。
父は廊下で不安に駆られている母に「『漢(おとこ)』には、『漢(おとこ)』の事情ってものがあるんだ、ソッとしておきなさい」そう宥めすかしてその場を後にした。
僕は、父の『漢(おとこ)』に胸を打たれ、うっすらと瞳に涙を浮かべた・・・。
ボーイズ・ラヴ☆・・・それは、真の『漢(おとこ)』たちの、熱き物語で、ある。
つづく・・・(いやいやいや、だから、つづかんて・・・)
これから毎晩、親が寝静まった頃を見計らって、僕は精神を集中させ、先輩の厳しくも温かな眼差しを思い浮かべ、ひたむきに、己を鍛え上げよう!
さっそく僕は瞳を閉じ、先輩の姿を思い浮かべ、肉体の一部を硬直させ、いつもの先輩のシゴキに倣って、己自身に鞭打つ。
・・・・・・・・・・。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・・くっ!な、なにくそっ!」
始めてから三十秒、早くも音をあげそうになる。我慢だ!我慢するんだ!
僕は必死に先輩の厳しい顔を脳裏に浮かび上がらせる。
「ハァ、ハァ、ハッ!・・・せ、せんぱ・・いぃぃぃぃ・・・くはっ!」
僕はビクンビクン痙攣する身体をベッドに横たえ、打ちひしがれた・・・。
くそぅ、こんなことでは、先輩の熱き想いには到底応えられないぞ!くそぅ!先輩!すみませんっ!
心の中で先輩に詫びを入れる。
すると、心の中の先輩が、とても優しい笑顔で「大丈夫、オマエならやれる。ホラ、立て。立ってもう一度、オレに『漢(おとこ)』を見せてくれ!」と激をとばしてくださった。
僕は、身体の内からみるみる力が湧き上がってくるのを感じ、雄叫びとともに、猛々しく、その身を屹立させた。
「オッス!もう一度、お願いします!」
そう言って2ラウンド目に入ろうとした瞬間、部屋の扉が微かに開いて両親の心配そうな顔が現れた。
「お、おい・・・だ、大丈夫、か?」父が不安そうに訊ねる。
軟弱であがり症の僕は、秘密のトレーニングを覗かれたことに困惑し、「せ、先輩が、先輩が、、、優しすぎるんだ・・・」と意味不明の回答を投げつけたまま、布団にもぐり込んでしまった。
そんな僕に、父は「あんまり根を詰めすぎるなよ。おやすみ・・・」と囁き、ソッと扉を閉めた。
父は廊下で不安に駆られている母に「『漢(おとこ)』には、『漢(おとこ)』の事情ってものがあるんだ、ソッとしておきなさい」そう宥めすかしてその場を後にした。
僕は、父の『漢(おとこ)』に胸を打たれ、うっすらと瞳に涙を浮かべた・・・。
ボーイズ・ラヴ☆・・・それは、真の『漢(おとこ)』たちの、熱き物語で、ある。
つづく・・・(いやいやいや、だから、つづかんて・・・)