雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

2007-12-15 | 雑記
 みんなが思ってるほど、オレ、エロくないですよ。
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卒業/重松 清

2007-12-14 | 小説
 家族の死を通して描かれる、それぞれの「卒業」。

 それは、たとえば「出発」であったり「旅立ち」であったり、そして家族ゆえに起こるいざこざの「和解」であったり・・・。

 誰もが少なからず迎えざるを得ない「親」の死を軸に、四篇の中篇作品それぞれの主人公たちが、四十歳という年齢の位置や意味の中で、不器用ながらも「卒業」へ向かって進んでゆく。

 私的には表題作「卒業」や映画化された「あおげば尊し」などよりも他の「まゆみのマーチ」や「追伸」のほうに心打たれました。

 ともかく、読むほどに、いちいち胸に突き刺さる作品群が凝縮された、涙なしでは読めない一冊でした。まぁ、いつものことなんだけどさ、重松作品ってのは。
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だっふんだ

2007-12-13 | 雑記
 今朝、公衆便所に立ち寄ると大きいほうの扉を開けてふんばっているオッサンがいた。
 なんとも可愛らしくないおしりをコチラに向けて、ぷるぷるしていた。

 なんかの罰ゲームか?いや、単なる露出マニア?新たな、プレイ・・・?

 朝っぱらからそんなモノを見せられたせいかどうかは分からないが、昼間、会社でマイコーヒーカップを落として割ってしまった。
 尚且つ、仕事を終えて家に帰り、一杯呑ろうとして持ったコップを、落として割ってしまった。

 たぶん、いや、全然、朝のスカトロオヤジとの因果関係は成り立たないのだが、昼も夜も、コップが割れた瞬間によぎったのは、朝のスカトロチックな光景であった。

 もしや、新手のスタンド攻撃かっ!?などと思えば思うほど、オッサンのぷるぷる尻が脳裏に浮かぶ。

 これはいかん!というワケで、早急にリハビリ(女子高生パンチラ画像)を行なわなければいけないので、今夜はこの辺で。。。

 って、たぶんこんなの書いちゃったから今夜の夢に出てきそうだよ・・・・・

 くそぅ!脱糞だ!(←正直、これが言いたかっただけなんだがな)
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ヨコヤマくん(仮名)

2007-12-11 | 思い出
「オマエ、将来エロ本会社の社長やなー」

 小学生のクセにやたらと性的知識が豊富だったヨコヤマくんは、よく皆からそう言われ、からかわれていた。

 しかし、中学生になり皆一様に思春期を迎え、いやおうなくエロスの壁にぶち当たり、女体の神秘に興味を持ち始めた頃には、ヨコヤマくんはちょっとしたヒーローとなっていた。

 そう、彼の家には、ようやく性に興味を持ち始めた純粋無垢な僕らには、まだまだ刺激が強すぎて、目を背けたくなるような、でも、もちろん背けられない、猥褻雑誌が多種多様にコレクションされていた。

 その頃僕らが目にするエロは、せいぜい親父が購読している『週刊ポスト』や『プレイボーイ』、たまにドリフやバカ殿で垣間見るサービス乳、くらいのものであって、本格的なエロ本『デラ・べっぴん』や『あっぷる通信』、『投稿写真』や『スコラ』、『エロ小説』『エロ漫画』の類いなどは、まさにバイブル(性書)の如く、その神々しさに、ただただ、ひれ伏すのみであった。

 ヨコヤマくんがそれらをどうやって収集したのか?一説によれば廃品回収の山から抜き取ったというモノもあるらしいのだが、大抵は僕らの近所から遠く離れた書店やエロ本の自動販売機で購入したものである。

 図らずも小学生の時に言われていた「エロ本会社の社長」とまではいかないものの「レンタルエロ本の元締め」になっていたことは、意外でもなんでもなく、当然の結果であろう。

 そんな彼の部屋は連日、熱くたぎる若さを持て余した少年たちが、かりそめの友達面を持ってして、集まっていたものだ。

「それにしても、こんだけのエロ本、よく母ちゃんに見つからねーなー」

 誰かが感心した口調で、しかし視線は小麦色の肌を凝視しながら言い放つ。

「あったりめーよ!ちゃんと考えて隠してあるからなー!そう簡単には見つからん」

 ヨコヤマくんは余裕の微笑みを湛え、自慢げに応える。どこにどうやって隠しているのかは教えてはくれなかったが、今にして思うには、所詮、中坊の浅はかなオツムで、しかも六畳にも満たない、いや、四畳半にも満たなかったかも知れない狭い部屋の中で、あれだけの量のエロ本を隠すとなると、ほぼ限定されるし、尚且つ、探そうと思えば十五分もかからないで見つけることは、いとも容易いことであったろう。然るに、私が思うには、ヨコヤマくんの母ちゃんはエロ本の存在は知っているけれど、あえて知らぬフリをしていたのだと思う、うん、きっとそうだ。

 そして僕らは、目ぼしいエロ本を何冊か見繕うと鼻の下を伸ばし、下半身の膨らみを気づかれぬように、満面の笑顔でレンタルさせていただく。レンタルといっても、もちろん、お金などは取らない。ヨコヤマくんはとてもいい奴なので、僕らのかりそめの友情に身を委ね、いつも快く承諾の意を表してくれていた。

 当時のエロ本は、今のように陰毛や肛門などは御法度だったので、局部周辺は黒く塗りつぶされていた。巷の噂ではその部分に酢を塗れば落ちる、だの、接着剤を塗り、乾かして剥がせばバッチリ、などとまことしやかに囁かれていた。真偽のほどはさて置き、(それはきっと輸入物の裏本などを油性マジックで塗りつぶしたモノに限ると思うのだが)明らかに印刷媒体である本にどんな抵抗を試みても悪あがきにしかならないと、誰もが解かっていて、何よりエロ本マスターのヨコヤマくんがいちばん解かっていたと思うのだが、ヨコヤマくんから借りたエロ本の黒塗り部分はことごとく努力の跡が垣間見えて、微笑ましくもあり、鬱陶しくもあった。

 そんなある日、いつものようにヨコヤマくんの家へ行くと、珍しく他の友人達の姿はなく、僕とヨコヤマくん二人きりで『エロスの館』に佇んでいた。
 なんだか自分独りではあからさまにエロ本を拝観するのも照れ臭くて、そこら辺にある『少年ジャンプ』などに目を通していた。しかし、気持ちは落ち着かず、ジャンプもそぞろ読みになってしまう。そんな僕の心境を見越したのか、ただ単にコレクションを自慢したかっただけなのか、ヨコヤマくんは「すげぇモン、見せてやるよ」と僕にとてつもなくイヤラシイ笑顔を向けてきたのだ。

 こ、この自信は!も、もしや、裏本か!?

 と、僕は期待に胸膨らませ、ついでに下半身も膨らませ、彼の手招く方へ近寄った。
 彼は弟と共有している二段ベッドの上段に昇るための階段に身体を預け、僕はその横で下段の柵に足を乗せ、必死に首を伸ばした。
 ヨコヤマくんは「覚悟はいいか?」と問うようにイヤラシイ眼差しをチラリと僕に向けると、徐に敷布団を捲った。

 そこから現れたのは、なんと、無修正局部バッチリ!の裏本!などではなく、『デラ・べっぴん』かナニかに付録として付いていた『浅倉舞』の等身大ヌードポスターであった・・・・。(もちろん陰毛はNG。パンツは穿いていた)

 僕は思わず、絶句してしまった。それを見たヨコヤマくんは「ふふん、どーよ?」みたいな自慢気な笑みを僕に向けて寄こす。
 僕はしばし判断に困りつつも、あぁ、こいつとはかりそめの友情だけで、本当に良かった・・・と、心から思った。
 
 それでも、「すげぇな」「毎晩、舞ちゃんとお楽しみかよー」「オレも欲しいー」などと一応、褒め殺しておいて、僕は借りるもん借りて、とっとと帰った。


 数日後、学校で浮かない顔のヨコヤマくんと廊下ですれ違い「よう!」と声を掛けると、「最悪・・・あの布団の下のポスター、母ちゃんに見つかってしこたま叱られたわ・・・」
 そう言って溜め息を吐くヨコヤマくんを、僕は心の中で「やっぱアホだな、コイツ」と呟き、せせら笑っておいた。

 それにしても、ヨコヤマくんの母ちゃんも、普通に机の引き出しやベッドの下、くらいに隠してあるエロ本には目を瞑れたものの、流石に布団の下から出てきた等身大ヌードポスターには、堪忍袋の緒が切れた、のだろう。いや、というより、我が息子ながら情けない・・・とか、あまりの変態性に息子の将来を悲観したりしてしまったのであろう。

 何にせよ、哀れなのは、叱られたヨコヤマくんではなく、そんな息子を持った母であることは、言うまでもないことであろう。
 そしてそれ以降、かりそめの友人達が、あまりヨコヤマくんの家に近づかなくなったことも、言うまでもないことであろう。
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コールドゲーム

2007-12-09 | 小説
 荻原浩氏の『コールドゲーム』を読みました。

【甲子園に届かなかった夏、中学時代のクラスメートに次々事件が降りかかる。切なすぎる結末。渾身の書き下ろし長編小説】

 とかって書いてあったんで、で、荻原氏の小説は『明日の記憶』を読んでて、これが二冊目で、だもんで、なんか、切ない青春小説なのかなー、って、軽い気持ちで読み始めたら、なんかとんでもなく、重い話んなってきてるなー、と。しかも、ミステリーっぽいし、ってか、完璧ミステリーだし。。。

 んでも、これは間違いなく青春小説ですわ。青春ミステリー?いやいや、なんかそんな軽々しいカテゴリーではなくって、社会派青春ミステリー?まぁ、なんでもいいや。

 要は中学時代にいじめられていた少年が、四年後そのクラスメートたちに復讐を仕掛けるって話なんですが、これがまた、そんな単純な復讐ストーリーではなくって、色々と手の込んだ仕掛けもさることながら、その復讐少年を追うなかで大人になってゆく主人公の心の動きや、世間の中にも蔓延るいじめ体質などを浮き彫りにしています。

 私、こういう、なにかと社会的な問題を考えさせられるミステリーは、大好物でありまして、思いがけずに良い本にめぐり合えたなぁ、、、と、ひじょうに喜ばしい次第であったので、あります☆
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雲のむこう、約束の場所

2007-12-09 | 映画
 新海誠監督の『雲のむこう、約束の場所』を観ました。

 前作『ほしのこえ』よりも3倍ほど時間が長くなっていて、登場人物も増え、内容も濃くなっていましたが、自分的には『ほしのこえ』や『彼女と彼女の猫』とかのほうが好みでした。あと『秒速5センチメートル』も。

 それでも、ストーリーとか背景の作画とか、やっぱスゲェなぁ・・・と。

 でも、いちばん気になったのは、主役的女の子がやたら萌え動作、萌え吐息を見せつけてくれるんで、その度にツッコミを入れなきゃいけなかったってことでしょうかね?いや、まぁ、なんか、可愛かったよ。。。パンツも見えそうだったし(←ハイ。ここがいちばん気になったみたいです。。。


『ポスト宮崎』それはちょっと言い過ぎだろう、、、とは思いますが、でも、それくらいのクオリティは確かにあるな、と思います。新海監督。
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心の旅

2007-12-08 | 雑記
『堀北真希』似の女子中学生を見かけた。

 ポケットにつめこんで、そのまま連れ去りたい、と思った。

 ファンタジーっぽいけど、


 実行したら犯罪ですね。
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想像してごらん

2007-12-06 | 雑記
 アイコラでオナニーしてると湧いてくるやるせなさは、整形美人とヤッてるときに湧いてくるソレと似たようなものであろうか?(いや、オレは整形美人とはしたことないけど・・・たぶん・・・

 やはり、なんでもかんでも出せばいいってもんじゃぁ、ないのだろうか?

 いや、でもまぁ、とりあえず出しちゃえよ、うん。

 いや、それにしても、やはり私はアイコラなどよりも、水着のグラビアを眺めて、その下にあるはずの乳首の色や陰毛の形状を想像しながらのほうが、断然!気持ちいいのだがっ!(もちろん!水着じゃなくても!制服とか、得意だしっ!

 ・・・・・・・・・・・。

 ふっ。


 うん、まぁ、ホントどうでもいいわな。。。アイコラでもなんでも、出したら一緒だて、、、あははは。。。

 よっこらしょっ、と。
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パッチギ! LOVE&PEACE

2007-12-06 | 映画
 ご存知、井筒監督の『パッチギ!』続編『パッチギ! LOVE&PEACE』を観ました。

 今回は、かなり『泣かせ』に入ってましたね。まぁ、それもいいんですが、やっぱ楽しんで観賞するぶんには前作のほうが圧倒的に面白かったです。

 それでもかなり、笑い処は押さえてありましたが、なんといってもノーベル佐藤役の藤井隆さんでしょう、最高です。やっぱ彼、かなりオイシイ芸人さんだなぁ、、、と、あの顔のデカさにつくづく感心しちゃいました。(いやいや。。。

 あと、アンソンの妹、キョンジャ役の中村ゆりさんが可愛らしくて可愛らしくて(特にあの口元が・・・)もーう、どうにもとまりませんでしたっ!(何がよ?
 惚れました(ポッ。。。

 内容はですね、まぁ、「LOVE&PEACE」ですよ。(わからんて。。。

 要は、生き抜くことの大切さ、命を繋ぐことの意味、そして、命の尊さ、を過激な戦場シーンなどをまじえて訴えかけています。
 キョンジャの舞台挨拶シーンでのセリフなどは、まさに石原慎太郎の『俺は、君のためにこそ死ににいく』と相反していましたしね(タイトル的に、ってだけですけど。。。

 でも、最後は結局、乱闘しちゃうのね(笑

 かなり深い内容だったような、そうでもなかったような・・・まぁ、とりあえず、いつもの事ながら私は泣きながら観てましたけどね。

 そんなこんなで「ザギンでシーメー」的なカンジの西島秀俊さんが相変わらず素敵でした☆
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ほしのこえ

2007-12-05 | 映画
 前に観た『秒速5センチメートル』が好かったので、同じ新海誠監督の『ほしのこえ』も観ました。

 せ、切ねぇ。。。

 フツウにSFロボットアニメだと思って観てたのに、なんだ、この超遠距離恋愛物語はっ!

 25分という、なんとも短い作品なのに(短いからこそか?)なんか、とてつもない青春ラヴストーリーを観ちゃった気がして、スゲェお得でした。尚且つ同監督の最初の作品(かな?)『彼女と彼女の猫』も収録されていて、これもまた、すごい好みで、お得感W!ってカンジでした♪

 どうやらこの作品は個人製作のフルデジタルアニメーションということで、脚本・監督・映像・製作を新海誠が全部やっちゃっているという・・・そんでこの凄まじいクオリティ、、、バケモンか新海。。。

 ホント、映像、ストーリー、音楽(音楽は『天門』という人)と申し分なしの中で、ちょっとレベルを外したキャラクター(いや、私的に、ですよ)、しかもオリジナル版では新海監督自ら声優(笑)、、、色んな意味で、凄いです。

 そしてラストの畳掛けるかの如く応酬されるセリフは、やっぱ『新海節』なんでしょうかね?『秒速~』を観てたから思わず笑ってしまいましたが・・・と、とにかく、切な系SFアニメ、かなりハマってしまいます☆

 もちろん、同監督『雲のむこう、約束の場所』も是非、観たいと思いました。
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黒水熱(ブラックウォーター・フィーバー)

2007-12-04 | 小説
 あの(どの?)『ワーホリ任侠伝』のヴァシィ章絵さんの二作目、『黒水熱(ブラックウォーター・フィーバー)』を読みました。

 今回、二作目とあって、前回よりも慎重に書かれている印象を受けました。だもんで、前作の疾走感、というか勢いみたいなものが少々薄れていたような気がしました。だもんで、途中から読むのが億劫になったりもしました・・・。

 内容としては、簡単に言っちゃうと『復讐』モノですね。ええ、前作も『復讐』でしたね。。。しかし!前作よりもスケールアップし、復讐相手は国会議員やら研究所やらなんやら、ヤクザやら・・・で、個人的な恨みもさることながら、厚生省やらなんやら、で、内容的にひときわ濃いぃのかっ!とか思いつつ読み進めるも、「あぁ、、、なんか、これ、Vシネとかでありそう・・・」そんなカンジでしたっ!

 そしてラストは、サクサクと盛り上げ始めたんですが、なんというか「疾走感」というよりは「駆け足」で終わらせた、といった印象を受けました(はぅーん、たぶんVシネんなるぞ、北村一輝とか出そうな。。。

 タイトルの『黒水熱』の『熱』を『フィーバー』って訳してるとことかは流石だなぁ、とか思って読んだんですけど、、、正直、『ワーホリ~』のほうが、荒削りなカンジで読んでて楽しかったです。

 でも、また懲りずに、三作目も復讐してほしいです。それだけで笑えます「またかよ(笑」って。。。
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懐かしい人

2007-12-02 | 雑記
 先日、何気に見ていた地方版のTVニュースに中学のときの同級生が出ていた。

 彼女は中二のときに転校してきて、色白でちっこくて可愛らしい容姿にもかかわらず、サバサバとした性格で男子とか女子とかの境など、まるで気にするカンジではなくって、なんだかとても、自分とウマが合っていた。

 三年になってクラスが別々になっても、廊下で会うと馬鹿話をしていた。ホント、全く恋愛感情とかなしで、かといって「友情」ってほどの親密さも、なしで、ただただウマの合うヤツだ、ってくらいで。

 そんなカンジだったから、卒業式のときとかも「じゃあな」って、ごくフツウにお互い挨拶を交わしただけだった。

 そして、幾年月を経て、成人式で再会した。みんな各々、仲の良かった者同士で「呑みに行こうぜ」という話がそこかしこで飛び交う中、もちろん僕は彼女を誘った。彼女は二つ返事でOKしてくれた。確か男は5、6人、女は2、3人くらいの小規模なグループになったはずだ。
 途中から他のグループとも合流し、その規模は膨らんでいったが、夜も更けるにつれ、一人、また一人と別れを惜しみつつも帰っていった。
 そんな中、男は僕を含め2、3人が残って深夜の店内でダラダラと呑み、喋り続けていたのだが、女の子で残っていたのは彼女一人だった。
 僕は他の野郎はとりあえず放っておいて、彼女の隣で明け方になるまで、昔のように馬鹿話をし続けた。
 本当に、楽しい時間だった。
 
 そうして僕らは、夜明けの街で、卒業式の日と同じように「じゃあな」と言って、手を振り合いながら、それぞれの道を歩いていった。

 その成人式以来だから、およそ十三年ぶりか・・・彼女はどこかのガソリンスタンドの所長という肩書きをつけ、とどまるところを知らぬ原油価格の高騰についてインタビューされていた。
 成人式で会ったときは、まだ中学の頃の面影を存分に残していたが、流石にそれから十三年も経つと、すっかりオバ・・・あっ、いや、立派に女性らしさが染み付いているなぁ、、、と、いうか、最初画面を見たときに「ん?」と思い、「あれ?もしや・・・」などと思っていたらテロップに名前が出て、「あーーー!やっぱり!」と。
 僕は驚きと懐かしさの混在する気持ちで、TV画面を「じいっ」と見つめ続けた。

 それにしても、現在の結婚観においてでは、一概には言えないのだが、苗字が変わっていないということは、もしかして、独身なのだろうか?

 僕は思わず、彼女になんとも言いようのない想いを馳せながら、「そういえば成人式のとき、彼女にポケベルの番号を教えてもらってたんだ」と、淡い記憶を呼び寄せた後、「ポケベルって・・・」と、苦笑いと共に、弱々しいツッコミを入れておいた。
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国際マン

2007-12-01 | 雑記
 説明しよう!

『国際マン』とは、国際社会におけるあらゆる問題を、その明晰な頭脳と、類い稀なる行動力によって「ズバッ!」と解決してしまう、愛と平和の次世代ヒーロー!で、ある。

 そんな彼が、今宵も世界中の民衆から称賛のエールを一身に浴びている。

「国際マン!国際マン!国際マン!国際マン!国際マン!国際マン!」

 そのエールは、止むことを知らないっ!

「コクサイマン!コクサイマン!コクサイマン!コクサイマン!」

 さぁ!みんなも一緒に!声を出して!

「・・・マン!コクサイマン!コクサイマン!コクサイ・・・」

 もっと速く!大きな声でっ!

「・・・マンコクサイ!マンコクサイ!マンコ・・・」







 ああっ!ごめんなさいっ!

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