雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

老け顔

2009-07-03 | 雑記
コンビニのレジに並ぼうとしたら、前のオッサンが店員と話していた。

「えぇ、二十歳? オレ、ずっと25、6だと思ってたよー」

ああ、そういえば、僕もコンビニでバイトしていたときは、よくこんなこと言われたよなぁ。僕の場合は若く見積もられていたけど。

それにしても、なんかこういうオッサンとかオバハンって、なんでこうも馴れ馴れしく気楽に失敬なセリフを吐いていくのだろうか?

「じゃあ、また来るなー」

笑顔でそのオッサンは去っていったが、なんか、そのセリフで全ての失敬が帳消しにされると思っているんじゃなかろうか?

まぁ、接客業は何かとタイヘンだよな、とその店員を見ると……

確かに、君は、二十歳の青年には、ちょっと見えないかもな。て。
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沖で待つ/絲山 秋子

2009-07-01 | 小説
 表題作『沖で待つ』他、『勤労感謝の日』二短編収録。

『勤労感謝の日』は、笑えた。ようするに自分はこういう毒舌小説が好きなんだな、と。津村記久子や本谷有希子系列。
 それでもラストは「じんわっ」とさせられて、いいもん読んだなぁ。

『沖で待つ』はちょっとした幽霊話みたいになっているけれど、そんなことが気にならないほど自然に幽霊を出してる、ってか出せてる作者の凄さ。

 二作品とも、何気なさを巧みに醸し出しながら読むものの深いところに心を落としていく物語。
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贖罪/湊 かなえ

2009-07-01 | 小説
 これは、前二作(『告白』『少女』)と比べれば、自分的には一番いいかな。

 相変わらずの独白文。今さらながらだけれど、江戸川乱歩だよな、これ。

 仕掛けとしては『告白』『少女』よりも劣るけど、っていうか、たぶん、前二作読んだ人は、大体こうなるだろうなぁ……って読める。
 それくらい、真新しさといったものはないけれど、少女四人それぞれの性格の書き分けはよくできていたと思う。

 これまた「暇つぶしに最適」ってかんじの本だけど、もうなんか、湊かなえはソレでいいんじゃないか? と思えてきた。
 もう、このスタイルを貫き通してくれ! とも思った。

 たぶん次作がまた同じ一人称独白形式だと「うわ~、いくね~」と思うし、もしも三人称だったら「えぇ~っ…」ってなるだろう。

 然るに、この人は、次なにやっても色んな意味で読者を裏切れるだろうな。そんな期待感があるので、次も読んじゃう。
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絶望ノート/歌野 晶午

2009-07-01 | 小説
 かなり楽しく読めた。タイトル『絶望ノート』のわりに。

 ジョン・レノンをモチーフにしたのが秀逸。

 まぁ、やっぱりそうくるよな……と薄々わかってくるけれど、あぁ! そうきたか! っていうところが、いかにも歌野晶午。

 なんか、こういう小説の感想って、なに書いてもネタバレしそうでなんにも書けないな。

 とりあえず、面白かった、と。
コメント (2)
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