ろろろ川のおと

ながらへば またこのごろや しのばれむ

45年ぶりに

2019年01月12日 21時34分48秒 | 日記

 火ばさみの先にノンスリップマットをシリコンで貼り付けて、水槽のフワフワ藻を取ろうとした。

 挟んでも思った程には取れなかった。

 藻が柔らかいので、むしろ堅い物の方が良いのかも知れない。

 ちなみに3ヶ月前に使い残したシリコンシーラントは全く硬化していなかった。

 先を落としていないノズルにシリコンを充填し、本体のシリコンを少し押し出して、間に空気が入らないようにしっかり蓋をしておいた。いつまで持つかは未知数だ。

 午後は商船学校の同期生と45年ぶりに再会した。彼は卒業以来あちこち単身赴任し、今は尾道の向島に住んでいる。実家の埼玉から移住したいような様子だった。
 別れ際に「ずっと心に引っかかっていることがある」と話し始めた。練習船で干してあったシャツが、間違えられたのか取られたのか、無くなった。それで手近にあった同じようなシャツを持ち帰ったが、サイズが小さ過ぎた。それはもしかしたら君の物ではないかと思ったが、ついに言い出せないまま45年が過ぎた。
 滑稽なくらいに深刻だったので、「1枚しかなかったのでとても困った」と冗談を飛ばすタイミングを失した。私は今でもランニングシャツ愛好家であり、10代の頃は長袖シャツは持っていなかったと言うと、心なしか明るくなったようだった。
 彼とはかなり親しい関係だったと思うが、その人柄の半分も理解していなかったようだ。
 それにしても練習船には他校の生徒も多数乗船していたのに、なぜ私の物と思い込んだのだろう。そしてその小さめのシャツをどうしたのか、この次会ったときに訊いてみよう。いや、訊くまい。