娘は山へ、私は息子と二人で海へ初日の出を拝みに行った。去年は他人の焚き火に厚かましく当たらせて貰ったので今年は自前で火を焚こう、浜辺で点てた珈琲はさぞかし旨かろうと相談が決まった。
息子は簡単に思ったようだが、珈琲道具がこんだけの荷物になった。5時起床、軽く腹ごしらえして6時に出発。昨夜の強風も治まって絶好のご来光日和になった。
浜で集めた木っ端が湿っていたようで、何度も失敗してやっと焚き火らしくなった。7時を過ぎる頃、人が続々集まり、東の水平線が炎色になってきた。
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今年のダルマも見事。
クライマックスが過ぎて人が散り始め、浜が落ち着いてきたので珈琲の準備に掛かった。流木に腰掛けてリュックを開けると、ちゃんと締めていなかったのか、壜の蓋が外れて挽いた珈琲が散らばっていた。
今朝の有様で今年の吉凶を判じてみると、”万事うまく運ぶが、ちょっとした手抜きのため苦笑いに終わる” といったところか。