ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

怒りについて

2009-06-06 12:02:24 | Weblog
ここのところ、むかしみたいに瞬間的に怒ることはなくなった。
その場は、表面的にうまく笑いにもっていったりしてやり過ごすのだけど、
翌朝目が覚めたとき、心のなかが、わだかまりで充満していることがある。

今日もそんな目覚めだった。
昨晩ある人に言われた一言に、なんだかすごく腹を立てていたようだ。
寝ているあいだに見た夢は覚えていないけれど、
なんだかザワザワした夢だった印象だけ残っている。

目が覚めて、冷静に、あの時のことを思い起こしてみると、
いろいろな要因が複合的に関係していると思うし、
いくつかの誤解や思い込みによって、引き起こされた怒りだと思う。

誰かひとりが悪いわけではなく、
それぞれが抱えているものがすれ違っただけだ。
怒りの対象はない。

でも、やはり思う。
たとえ論点がずれていたゆえの一言とはいえ、
「あなたにはわからないよ」と言われると、
翌日は、顔をあわせたくないと思う。

私も、よくそんなことを他人に言ってきたなあ。
どれだけ、その人を傷つけただろう。

使命感をもって生きることは大切だけど、
他人に対してそんなことを言ってはいけなかったんだな。

人にはそれぞれ使命があって、
それが目立つ目立たないの問題ではない。
使命を自覚して、それを糧にするのはいいことだし、
その「英雄像」に逃げ込みたくなる気持ちは誰にでもあるものだけど、
その気持ちは、ちゃんとコントロールできるようにならなければ。

昨日、私は心配して声をかけただけなんだけど、
言い方とタイミングが悪かったんだろうな。