私は、好きな人のことを思い出すとき、音のイメージも一緒に浮かぶ。
いま会える人も、会えない人も、その人が私にとって大切な存在だったら、
その人のしぐさ、言いそうなこと、そして過去の思い出を思い浮かべると、
なぜか音もついてくる。
むかし、飼っていたイヌのことをよく音にした。
ピアノで弾くと、母が「もしかして、いまのリョウ?」と言ってくれたものだ。
リョウは、イヌの名前。メスの雑種。
私のよき友。
そして、リョウはピアノが大好きで、私がピアノの練習をはじめると、
いつもそばに寄って来た。
間違えると顔を上げるし、イヤなくらい、とてもイイ耳をもったイヌだった。
私が一番音にしたのはリョウのことかもしれない。
そういえば、母のことも音にした。
そして、いま好きな人たちのことを思い浮かべると、やはり音がする。
音そのものよりは、音のもっているイメージかな。
この人はパイプオルガン、この人はバイオリン・・・、など。
そして、なんとなくメロディーの破片がついてくる。
私にとっては、音がするかどうかが、ある意味、親密さのバロメーター。
そして、今朝、ふと気がついた。
私は父の音を、感じたことがない。
思い浮かべられない。ほぼ、毎日、父のことを思い出しているのに。
いっぽう母のことは、いろんな音で思い浮かべることができる。
父のことは好きだけど、もっと昔、その気持ちを封印していたからかな。
結局、父の気持ちまで、あまり近づくことができなかったからかな。
私たちは仲が良かったけど、お互いの距離は、
ものすごく神経質にはかっていたから。
父はどんな音がするのだろう。
父が大好きだったパスカル。「パンセ」でも読んでみるか。
いま会える人も、会えない人も、その人が私にとって大切な存在だったら、
その人のしぐさ、言いそうなこと、そして過去の思い出を思い浮かべると、
なぜか音もついてくる。
むかし、飼っていたイヌのことをよく音にした。
ピアノで弾くと、母が「もしかして、いまのリョウ?」と言ってくれたものだ。
リョウは、イヌの名前。メスの雑種。
私のよき友。
そして、リョウはピアノが大好きで、私がピアノの練習をはじめると、
いつもそばに寄って来た。
間違えると顔を上げるし、イヤなくらい、とてもイイ耳をもったイヌだった。
私が一番音にしたのはリョウのことかもしれない。
そういえば、母のことも音にした。
そして、いま好きな人たちのことを思い浮かべると、やはり音がする。
音そのものよりは、音のもっているイメージかな。
この人はパイプオルガン、この人はバイオリン・・・、など。
そして、なんとなくメロディーの破片がついてくる。
私にとっては、音がするかどうかが、ある意味、親密さのバロメーター。
そして、今朝、ふと気がついた。
私は父の音を、感じたことがない。
思い浮かべられない。ほぼ、毎日、父のことを思い出しているのに。
いっぽう母のことは、いろんな音で思い浮かべることができる。
父のことは好きだけど、もっと昔、その気持ちを封印していたからかな。
結局、父の気持ちまで、あまり近づくことができなかったからかな。
私たちは仲が良かったけど、お互いの距離は、
ものすごく神経質にはかっていたから。
父はどんな音がするのだろう。
父が大好きだったパスカル。「パンセ」でも読んでみるか。