ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

区役所の廊下

2009-06-25 21:44:27 | Weblog
このところ仕事の都合で、区役所に通っている。

区役所の廊下は、なんだか味気ない。
観葉植物でも置かれていたらいいのになあ、と思う。
いろいろと規則が厳しくて、そういう訳にはいかないのだろうけど。

私はなぜか区役所の窓口の方と相性がいい。
よく親切に案内してくださる。

何か許認可の権限をもっている「お役人様」と話す時は、
必ずしも、相性がいいとは言えないけど、
区役所の窓口は、比較的どこも親切だと思う。

でも、それでも、役所は少し苦手。
知らず知らずのうちに緊張してしまうので、観葉植物でもあれば助かるのになあ、と
他力本願なことを考えたりするのだ。

今日ふと思い出したことがある。
私が18歳のとき、母が身体障害者になったので、いろいろな役所に手続きに行った。
当時はインターネットも発達しておらず、
役所の窓口をいろいろと回って、窓口の方にあれこれ教えてもらいながら手続きをした。

私が住んでいる区の役所に行った時、
窓口を担当してくれた女性が、最後に一言、
「あなた、一人でいろいろとたいへんでしょう。
あなた自身のことでも、何でも相談していらっしゃい」と声をかけてくれた。
あの時は、思わず涙ぐんでしまった。

こういう一言は、本当に人を救う。
効率だけを重視している団体では、なかなか発せられることのない言葉だろう。
官公庁の改革は必要だと思うけど、
でも、こういった心の優しさ、ゆとりの一言がなくなってしまわないように願う。