ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

バイオリン協奏曲 リゲティ作曲

2009-06-29 22:24:18 | Weblog
昨日のN響アワーは、バイオリン協奏曲(リゲティ作曲)だった。
バイオリンは、庄司紗矢香さん。

20世紀のクラシックは、本当に難しい。
不協和音の連続、メロディはない。
こんなの暗譜できない。絶対に。

前衛的というのか、この曲は、正直どこがいいのかがまったくわからなかった。
もし私が弾いたら、きっと弾いているうちに、
「むきゃ~!」と叫びながら、舞台を走り回ったりしてしまうだろう。
ホールで座って聞くのすら、苦行のような気がする。

でもでも、天才は違う。
ちゃんと指揮者とタイミングをあわせている。
どこがタイミングのあわせどころなのか、私にはわからなかったけど。

そして、曲が終わり、やっと終わったか~、と私が思った瞬間、
舞台の上の庄司さんには美しい笑顔が浮かんでいた。
満足、充実、音楽のなかに開放感を味わったような至福の笑み。

もう、まったくわからない。
でも、何か音楽がそこにあったような印象は残る。
これが天才の腕なのか。

そういえば、「2001年宇宙の旅」でも、キューブリックがリゲティの曲を使っている。
確かに、映画界の天才も、見事にリゲティの曲を使いこなしていた。
難しい世界だ。