ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

2009-06-09 22:08:43 | Weblog
昨日、はじめて本物の蛍を見た。

確か幼稚園のとき、瀕死の蛍を薄暗い体育館で見せてもらったことがある。
あのときは、ほとんど光っていなくて、いつか本物の蛍が見たいと思っていた。

いつか見る機会があるだろうと思いながら、いつの間にか30年。
やっと念願がかなった。嬉しい!

昨日はとある田舎道で、真っ暗な田んぼのあぜ道を行くと、
蛍が揺れながら光っていた。

思わず「人魂みたい~」と口走ったのだけど、
もちろん人魂も見たことはない。

つまり、蛍の光があんなに青白いとは思っていなかった。
もっと黄色いと思っていたのは、絵本などの先入観のせいだろう。
青白い光が田んぼの上で揺れている、と言ったら、それは人魂だろう、と思っていた。
これも先入観。

数匹いた蛍たちは、みな同じ波動で光っていた。
タイミングがあっているなんて、知らなかった。

蛍は、きれいな水と自然が必要なだけではなくて、暗い環境が必要。
街道のそばで、街灯がともっているところにはいない。
きっと、自分たちと波動をあわせてくれない光が好きじゃないんだ。

でも、私が話し声をあげていても、逃げたりしない。
音は、気にならないらしい。

見とれて歩いているうちに、ドブに落ちそうになりながら、
(なんせ暗い道だから、水音だけが頼り)
ようやく本物の蛍を見ることができたなあ、と嬉しかった。
都会っ子は、損をしているけれども、でも大人になってから
こんなに感動することだってできるんだな。